MUSIC

T-POPレポート続々と発表!

GPAバンコクNews Letter#41 タイフェスティバル2005寄稿
(ゴラゴットさんの第4回パタヤ・ミュージック・フェス観戦記とあわせてお楽しみ下さい)

ちょっとDEEPな北タイ情報誌CHAO45号にマリワナの記事掲載

GPAバンコクNews Letter#40、
T-POPが日本でブレイクする日


マリワナ名義でコンサートを続けるカーウット・トンタイの1stソロ。間違いなくタイのbestヴォーカリストのひとり TAXIの大ヒット3rdアルバムfull option、聞きごたえ充分! Zealの新作「trip」、more music所属の若手イケメンBANDで技術的にもなかなか達者、特にドラムが技巧派で個人的に注目してます デートサーング、モダンドッグ。実に3年半ぶりの4thは「作りこみ」系でなく「バンドサウンド」での音作り、非常に意外な気がしています 元スマイル・バッファローのギタリスト、tenのソロデビュー作「ten solo」、M-4がヒット、デミニッシュコードが入ってて、その響きが(タイに於いては)異様にシャレてたことが記憶に残る曲 bakeryからデビューのクレッシェンドの1st.メロウでファンク。演奏の質も高い注目の新人バンド

それ以前の T-POP(タイポップス)のレポートは↓ です。

# 1 ヨーキーを発見。そしてBakery Musicを意識する
# 2
モダンなmoderndog ベタなT-BONE
# 3
フィリピンという音楽的キーワードについて
# 4
新種キワモノ系変態BAND? パラドックス
# 5
タイ音楽界に新風を吹き込んだレコード会社 Bakery Music
# 6
日本には居ないエンターティナーとして存在する怪物 トンチャイ・マッキンタイ
# 7 タイ風洋食のお味は? T-POPの洋楽カバーアルバム
# 8 A-B-Cに辟易 T-POPの曲構成  (10/MAY/2004)
# 9 SEK LoSo   ロックアーティストとしての大いなる可能性  
# 10 浪花節だぜ、Rockは TAXIの魅力   
# 11 拝啓 Silly Fools さま タイ最高峰BANDへのささやかな提言(30/July/2004)
# 12 歴史的な日の夜に奇跡のLiveを観た! 大御所イッティ復活 (7/Aug/2004)
# 13 閑話休題 ボクがタイの音楽に魅せられたワケ (1/Sep/2004)
# 14 カラバオだけがプアチウィットじゃない! その名は“マリワナ” (13/Sep/2004)

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T-POP アーティストMEMO

上記のレポートで取り上げられていないアーティストもT-POPアーティスト俯瞰図、という形で以下にご紹介します。

ランナーカミン

1st album Lanna Commins(2004)
次々と新人を送り出すタイpop music界においても
“仕掛け”の巧妙さが明らかに異質。
彼女のそのものより、そのバックボーンが気になる。
むろんそれを引き出した、つまりそれだけグラミーに力を入れさせた
彼女の実力の高さの証明でもあろうが。
ランナー・カミンはチェンマイ出身の20歳。
父は豪州人、母は北タイを代表する歌手スンタリー・ウェチャーノン。
北部なまりを楽曲にブレンドした絶妙のコンセプト、
チェンマイで撮影された♪ワイジャイ・ダイ・カー
(sincere/誠実/信じていいの?みたいな意味らしい)のPVが微笑ましく秀逸。
素朴で親しみやすい彼女の魅力がたっぷり詰まっている。
ランナーは現在タイ国内を絶賛プロモーションツアー中。
注目の新人アーティストの登場と言えるでしょう。
(2004.10.7の日記より)


メオ・ジラサック


ご多分に漏れずボクが最初に聞いたタイポップはNICOLEさんですが、
その彼女と2004年始めに結婚したのが、このメオ(猫)さん。
そうか、このお方がNICOLEに手を出したのか(よって風当たりが強い?
ダミ声で声が良いとは「?」
7弦ギター持っている意味も「?」 (steve vaiのfan?)
で、最近はJazz志向を強めているご様子です。


ブラックヘッド

handmade(2003)
感触良し。 キャリアも感じさせる。
ブラックヘッドって黒頭じゃないくて黒髪って意味みたいですね。
(福岡でもLIVEやってるみたいですし)
バラード好きのタイ人に押されないで 、ぜひハードなナンバーでヒット曲出して欲しいです。
Sek Loso,Sillyも居るアサニー(ワサン)社長のmore music所属。
何故かステージではボンジョビと事務所の後輩zealの曲を歌ったりする。


スカンヤミゲル

好みは分かれると思うけど、
この声質は他のタイ女性シンガーにはない特色。
(女性Voに関しては)アイドル天国のタイ、
確かに彼女が生き辛いのはよーく分かる気がします。
(気の毒な気さえする )。
まだトンローのログキャビンで歌ってるのでしょうか?


オーランプロジェクト、SMF

この人(たち)がthai rock史で避けて通れぬ人であることは
分かりました(JICC宝島タイ読本にも明記)。
しかし、ロック=様式美ではございません。
タイに根付く様式美ロックの人々。
タイでスコーピオンズが人気あるの知ってます。
「日本のバンドも知ってるぜ、ラウドネス」系です
この中でP-POPさんという有名なギタリストが出てくるんですが、
上手いのは分かりますが、速さで勝負されてもボクは分かりません
ぜひギターは <響かせてほしい>
あとデブのGuitaristもいけません。
デブでも長髪なら許されるタイ様式美ロックは
現状 、私の範囲外とさせていただきます。
(そういう点ではSek LOSOが時たま弾く
 ジミヘンのフレーズなんかがホッとさせますね、
 やっぱりボクはブリティシュブルースロックの人間なんだなあ、と 。


armchair

ユニバーサルの男性4人組。
ボサノバなどアコースティックな響きを得意としたグループ。
こういうアコースティック系の洗練サウンドは
ご本家ベーカリーなどに限らず、他の会社からも出てますよね。
Sony music BEC teroの
ポム・オートバーンとか MOTEなんてのもこういう音出してます。
プーケットのヤオルンパって店で二人のデブguitaristが 生ギターかかえてやってましたね。
メジャー7thコードのオンパレード。
2回ほど隣で弾かせてもらいました。
これもひそかにT-POPで根付いているジャンルだと思ってます。
けど、どうも消化不良というか、残念なのが
そこだけ、そのジャンルだけで留まってしまってること。
そればっかになっちゃうのが、未成熟な感じがします。
やっぱりいつもの“T-POPのバリエーション問題”ってことになるんでしょうか
*追記:2005/1/19の日記より
タイのソフトロックバンド?

アームチェアー
は2004年9月に本アルバムを発売後、
LosoやBlack Headも参加したことのある
福岡アジア太平洋フェスティバルにタイ代表として来日。
この「spring」は日本の渋谷系サウンドが売り?の
small roomというインディーレーベルがproduce。
ソフトロック路線をひた走る彼ら。
個人的にはもう少し“芯”があると嬉しいかな、という感じです。
女性にお勧めかと。



カンピー

プアチウイットの若手(でもないですかね、もう)人気筆頭カンピー。
曲調、思ったよりバリエーションありますね。
ギターソロは本人かな? だったらステージも見てみたい。
BKKで聴くより地方が良いかも。
プアチウイットバンドをしたがえて
赤いリッケンバッカー、キイキイ泣かせて弾いたら、グッときそうです。
銃声の入った曲は、何か事件がらみの歌でしょうか?


ナカリンキンサック

愛称はパーン。おじさん顔のsinger。
もう3作も彼の作品を聞いてますが、
どうも引っ掛かってこないんですね。
どこか、Rockって文字と結びつかないヒトのような。
つい最近、バリバリ今時のロックアルバムを出しました。
パーン・ナカリンキンサック・2004最新アルバム


TIK SHIRO

シローさん、なかなか深みあり。
ある場面ではYOKEE的なニュアンスも感じさせてくれたり。
Special thanks?のところにファランの名前などあって。
サックスは先の代々木タイフェスにも参加したBoythaiとのクレジット。
完全インディーズ?
プロデュースも自分でやってるみたいですし、
現役なら面白い存在だと思います。


T-BONE

名盤との噂「ゴーット」。

ジャケットは海辺のお兄さんと水着Galの2shot。
前回聞いた「ラウムぺールン・ディー」よりも
アクの強さが少し抜け、洗練された感じ。
発売は1997で同じ年なんですけど。
相変わらず強力なRhythm section、グルーヴです、グルーヴ!
バリエーションも多く、楽しめますね。
やっぱりこのテの音出せるのはタイではT-BONEだけ。
ワンアンドオンリーは大事なこと。
新譜出てるんでしょうか? 
幾度かのメンバーチェンジを経て、
現在でもアヌサワリーのサクソフォンパブで演奏しているようです。


SKALAXY

T-BONEフォロワーとでも言うんでしょうか。
名前の通りスカ、しまくってます。
元気のよさ抜群の4人組、東京スカパラ思い出すような勢い。
現在もマイペースで活動しているようです。


パトムポンパトムポン

使い込まれたカセットテープ、
キイキイと音を立てて回るテープ、
ハイ落ちしたモコモコ気味の音、
そして不可思議なほど能天気なサウンド。
Gダイアリでも紹介された不思議な存在。


アサニーワサン


言うまでも無く、タイロック界の重鎮。
聞いたアルバムはBANG-OR、(5年ぶりに発売された)1997年度作品。
周知の通り(お兄さんのアサニーが)グラミー傘下の
有力アーティスト多数所属のmore music社長。
正直、彼らの過去の実績をボクが語ってもすべて受け売りですし、
また彼らを“純粋に音だけで判断する”のも少々無謀かと。
彼らはタイポップの歴史そのもの、でもあるわけですから。
ボクの現状のアサニー自論は、決まっていて、
DVDにもなってるセンヤイコンサートが
彼らのBESTだし、今のアサニーワサンを評するに一番良い材料だと思ってます。
センヤイコンサートはいろんな意味で象徴的。
ギターはYnot7の人だし、ドラムはLoSoのヤイ。
タイ最高級のPOPミュージックの土台をしっかり吸収(利用)して、
他の追随を許さない
安定した(安心できる)音楽を提供する大御所プロデューサー兼音楽家
それがアサニーワサン。

今後もT-POPレポート、ご期待ください!!


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