日本代表観戦記in シンガポール
--迷走するジーコJAPANの行方を憂う--


1/APR/2004 苦い想い、シンガポール
まずは総論を書かせていただきます。
今回のシンガポール行きは様々な想いが
日々刻々と変化し、
最終的には想像の範囲外の気分で
シンガポールを離れることになりました。
つまり、
試合内容が良くなきゃ、全てが台無しってこと。
最初は、
6万人じゃなく6千人のスタジアムで行うしかなかったという
「世紀の大失態」を犯したシンガポールサッカー協会への怒りを
ぶちまけてやろうと思ってやってきました。
しかし最終的にはそれを
自分が応援しに来た
日本代表チームに向けなければならなかったとは、
本当に意外と言っていいです。
そしてふと思いました。
この想い、もしかしたら、WC一次予選緒戦のオマーン戦を見た人の何人かは
もう感じてたことではないだろうか?
TV観戦の出来なかったボクにはその免疫がなかった。
だから失望も大きい。
思えば、今回のシンガポール行きを決意させたのは
そのオマーン戦がきっかけでした……

2月18日、オマーン戦が行われたその日、ボクはタイの東北部を旅行中で
ピマーイという小さな町にいました。
試合時間に合わせてボクはネットカフェへ。
数分ごとの文字情報による「実況中継」を「観る」ためです。
恐らく世界中の代表ファンの多くはこのようにして
「見えない」臨場感を味わおうとしているハズです。
文字上からもジリジリした会場の雰囲気が伝わってくるようでした。
とにかく1点が遠い……もし逆に入れられたりしたら……
時間は確実に過ぎ、ついに後半ロスタイム、
「マジかよ、ジーコ引き分けたらどうするんだ」
そんな思いでみた次の更新画面……日本先制、久保、ゴール!
ロスタイムに泣かされて来た日本がロスタイムにゴールした!
試合後の反応を見ようと時間も忘れてネットサーフィン。
タイでは世界のサッカーは見えても日本のゲームだけは見えないのです。
NHKワールドのニュースも国際映像だと「権利上の問題」で
写真に音声が重なるだけになります。
「やっぱり代表がみたい。次のシンガポールには行こう。そう、決めよう」

次の日からボクは旅そっちのけで、
ネットで航空券を探し、宿にもメールを入れました。
宿からの返信は「在星(シンガポール)日本人の間でも話題沸騰中」なるもので
いやが上にも期待は高まっていきました。
ちなみにその時点での会場情報は、在星日本人サッカーフリークの間でも
シンガポール代表の試合はナショナルスタジアム(6万人収容)が慣例である、とされていました。
だだっ広い陸上トラックのあるスタジアムで
のんびりと「生まれて初めての」代表観戦も悪くない。
そういう気持ちでした。

2月末に航空券購入と宿の予約を済ませた数日後だったと思います。
「大変なことになってしまいました!」
それが、とあるサイトの掲示板でみた言葉でした。
まさに衝撃でした。日本代表との試合のある3月31日は
以前からラグビー協会が大会用に抑えており、ナショナルスタジアムは使用できない。
会場は収容6千人のジャラン・ベサールに……。
6千人? そんな会場、Jリーグの試合にだって使わないぞ。
6千人で天下のワールドカップ予選をやるだと?
それが「東南アジアの奇跡」と呼ばれた経済大国のシンガポールがやることか?
プロサッカーリーグ、Sリーグだってある国なのに
こんなことが許されて構わないのか? 
……もう怒りは収まりません。
昨年のNHKのど自慢シンガポール大会(偶然日本で見ました)以上のチケット争奪戦と
騒がれたその結果は、以下の掲示板のカキコミで分かります。

ジェンジェン駄目でした。40分以内に売り切れとか。
電話が通じたのが10:46で、Sold Out、社員にも手伝ってもらい、
インターネット攻撃もかけましたが、パンク状態。
会社近くのSISTICに一番に並んでいた人(9:50現在で40人の列)でさえ、
買えなかった状況です。
この怒りをどこにぶつければ・・・。

在星人でこの有様。タイに居るボクなど問題外の状況です。
シンガポールサッカー協会への怒りが募る中、ボクは冷静な選択を迫られました。
それは今年からSリーグに参加したJチーム、アルビレックス新潟の快進撃の情報でした。
観戦不確実な代表の試合よりも、
キチンと見られるであろうアルビレックスの勇姿か?
航空機は相当のキャンセル料を取られる、
シンガポールには行くしかない……

結果としてボクは代表の試合を選びました。
それは「後悔したら嫌だから」ということと、
やはりシンガポールサッカー協会への怒りをどうしても捨て切れなかった
そういう想いの同志が居るのではないか。
そんな混沌も含め、試合だけでなく、その周辺のてん末を全て見てこよう。
なあに大画面で見る試合だって悪くない。
直でなくとも試合は見られるのだから。
やれるだけのことはやろう、「生まれて初めて」体験する代表の試合のために。
ボクは試合の2日前、日本代表のシンガポール入りに遅れること1日、
3月29日の夕方、「生まれて初めて」シンガポールに入国しました。

  ガルーダインドネシア航空、BKK発シンガポール経由ジャカルタ行きボーイング737


29/MAR/2004 最初の印象はお台場、徐々に葛西、高島平
シンガポールの電車・MRT(mass rapid transit)から見えた風景は
東京で言えば湾岸の高層団地を思い出してもらえば良いかもしれません。
少し海が遠くなると、そこはもうまるで高島平(板橋区)、何処まで行っても高島平(笑
団地、団地、団地。それがシンガポール。
宿のBetel Box Hostelは、あけてびっくりドミトリーオンリーの宿。
18SGD(シンガポール・ドル)だから1200円くらい。
タイならドミなら300円でおつりが来ますが、ここはシンガポール、頭を切り替えないと。
シャワーを浴びてタクシーで試合会場のジャラン・ベサールへ。
代表が練習をしているのでは、という期待もあったからです。
が、練習をしていたのは
代表は代表でも相手のシンガポールでした。
中央ゲートの外から赤いユニホームのシンガポールチームを覗いていると、
何やら横でDVビデオカメラを回す日本人……
警備員に制せられると、
「いやもっと、NOって感じで手を出してもらって」なんて言ってる。
なーんだ、同業者か(もっともボクは今回単なる個人旅行者ですが)。
ありがちな演出です。
"そこで我々はシンガポール代表の練習を取材しようとすると……なんと報道陣は完全シャットアウト!"
なんてナレーションがその場できこえてきそうです。
(予想するに、日曜夜のナイナイ矢部っちの番組では?)

その後スタジアムの周りを歩いてみました。
見上げると、バックスタンド裏には20階はある高層団地。
「!」
誰でも考えるでしょうが、そう、それです。
タイではこのクラスのマンションなら必ずオートロック式で、
玄関には警備員が居るんですが、
シンガポールはまるで日本の団地スタイル。
入り口はまったくのフリー。これは意外でした。
15F以上では見事にグランド全体が見渡せました。
 
「本番ここで見るってのもキツいかなあ」などと思いながら、暫く練習を眺めていると、
なんと先ほどのディレクターが、またまたカメラを持ってやってきたのです。
目の付け所が同じというか、何もボクと同じフロアに来なくてもいいだろうに。
(彼とは3たび出会うことになります)
といいながら、実はこのフロア、ボクが最上階からひとつひとつ歩いて探した場所であり、
周りに住民の気配の無い、いわば「ゲリラ観戦」にもっとも適した場所であったのです。
彼から聞き出せた情報は「日本代表は別の場所で練習している」ということ、だけでした。
明日ここで代表は練習をやってくれるのか?
それが焦点でした。
この後ボクはこの団地の3階に「恐らく観戦していてもおとがめを受けないであろう場所」を確認し、
スタジアムを後にしました。
宿に戻ってからはひたすらネットで情報収集。
このタイプの宿は必ずPCがあるので助かります。
OSもXPで日本語環境が簡単に得られました。
そして、いくつかの新聞HPから明日代表がジャラン・ベサールで練習する、
という情報を確認しました。
よし、明日こそ、代表を見るぞ。
そう決意し、シンガポールの初日の行動を終えました。


30/MAR/2004
朝一番、まずは宿を変える事にしました。
やはりドミはボクにはキツかった。もう少し余裕のある日程なら
楽しめたかもしれませんが……。
チェックアウト後、タクシーでスタジアム近くのHOTELに。
50SD(3,200円)、部屋は全く日本のビジネスホテル。
(BKKならこの値の半分以下で宿泊できます)
シャワーを浴びながら、
今日はとにかく夕方6時からの代表の練習を大前提に
無理のない範囲の市街観光を考えました。

MRTで中心部に向かい、
City Hall駅からご存知マーライオンまで歩く。
正直コレさえ見ればSingapore観光は十分では?
昨日の宿との相性もそうでしたが、
まだSingapore攻略の感覚がつかめない。
食事も旨いものに当たらないし。
「またMRTに乗るのか。地下鉄は味気ないしなあ」
そんなことを考えていたら、2階建て路線バスが見えました。
「これだな」
とっさにそう思ったボクはバスに乗り込みました。
2階に上って広々とした車窓から眺めながら、
やっと調子が出てきたかな、そう思いました。
ボクの旅ってのは大体この調子です。
EZリンクカードはJRのsuicaカード同様センサー感知タイプ。
MRT、バス共通で利用価値は大きい。
とりあえず細かい料金の心配は要らないですし。
ガイドマップの地図を広げながら、MRT駅に接続できるか考える。
大体の場所も分かって、
見事MRT駅前で下車する。
「これでなくっちゃな」
旅には運も必要です。
郊外はMRTも地上に出て、眺めがいい。
ふと見ると車内でベタ座りしている少年たちが。
昨日の夜も見掛けた光景。
どうやら日本の専売特許ではなさそうです。
(でもタイの若者には真似して欲しくない光景です)

向かったのは、ジュロンと呼ばれる西部地区。
海沿いに工業地帯が広がる地域らしいですが、ボクが降りたのは
Chinese Garden駅。
その名の通り、中国式の庭園や日本庭園がある立派な観光ポイントですが、
ボクはそれを背に(苦笑)ジュロン・イースト・スタジアムへ。
昨晩、日本代表が練習していたのはこのスタジアム、
アルビレックス新潟シンガポールのHomeスタジアムでもあります。
(同日、こんな取材をしていた人が居たようです。とてもいいリポートです)

スタジアム見学後、
突然のスコールで雨宿りがてら、近くのフードコートで一休み。
 やっぱりここでもぶっかけご飯系、120円くらいでした
食事をした後、ホテルに一度戻ることにしました。
やはり暑さはスタミナを奪います。

午後6時過ぎだったと思います、スタジアムに着いたのは。
正面玄関の様子から代表が既に入っていることは分かりました。
ガードもシンガポール代表とはぜんぜん違う。
警備員も多い。
それじゃ例の場所から見学かなと思っていたら
日本人の母子連れが走っていく姿が……
「バックスタンド?」
ボクは小走りに向かいました。
ボクの「例の場所」には誰も居ませんでした。
そして、日本人たちが次々とバックスタンドへ入っていく様子が……

 
全くの幸運でした。
バックスタンドは見事なほど無料開放されていたのです。
「ああ、やっぱり来て良かった」
しみじみ、そう思いました。

選手は全員揃っていました。
中田、中村もこの日合流したようです。
準備体操を終えた後、攻撃の練習に入りました。
柳沢、高原、小野、稲本……黄色いビブスがどうやら先発組のようです。
ミニゲームに移っても選手の動きは良かったと思います。
後ろに座った男性が周りの女性陣に"解説"してまして(必ず居ますね、こういう人)
その人は前日のジュロンイーストでの練習も見ており、
そのときよりもぜんぜん動きが良い、と言っておりました。
最後はサントスと中田が二人でフリーキックの練習。
二人とも殆ど枠をはずし、中田は3回くらいバーに当てていました。
最後にシューズを脱いでPKを蹴っていた中田の姿が印象的でした。
片方のゴールでは中村俊輔がPKとフリーキックの練習をしていました。
時間にして1時間半、たっぷり練習を見ることができました。

 9番高原、10番俊輔、GK楢崎

その後はメインスタンド側に移動し、選手の出てくるのを待ちました。
(試合当日は帰りのバスに近寄ることも出来なかったことを考えると
 これも幸運だったかも知れません)
こんなミーハー?な行動も「生まれて初めて」でしたが、
ずいぶん自然にできました。
人もそれほど多くなかったし、選手も半分くらいはサインに応じていました。
中田は……もちろん素通りです(苦笑
目の前で代表の選手たちがサインに応じている光景は
平和な感じでなかなか良かったと思います。
そう、試合前はいいですね。
試合後はこうはいかない!?
それもあとで理解したことですが……

 「コニチワ ナカタ」、中田のシンガポール入りを伝える夕刊紙

そして、いよいよ、試合当日。


31/MAR/2004
けさ、ホテル前で日本代表のユニホームを着た人を見掛けました。
いよいよ、試合当日というわけです。
SingaporeのローカルCDを買ってきてという
頼まれごとがあったので、オーチャードロードに行くことに。
すっかり乗り慣れたMRTですが、
都心部は地下鉄になるのがやっぱりつまらない。
(BKKの地下鉄も慣れたらそう思うかも
 多分オーストラリアとかにありそうなショッピングモール(行った事ないですけどね)
オーチャードロードはSingapore最大のショッピングエリア。
巨大な並木道沿いにこれまた巨大なショッピングモール群が並びます。
この緑に囲まれたスケール感は日本にも無い様な気がします。
CDショップにお目当てのモノはなく、
全て外盤ばかりでした。
タイのTA TA YOUNGの新譜「I Believe」はしっかりありましたね。
(タイでも外盤扱いで400B!
 渋谷のタワレコとかでも売ってんでしょうか? ターターヤン)
有名ブランドはあっても知る人ぞ知る、みたいな商品が
どれだけあるかは、この短期間ではちょっと判断不可能。
洋楽CDに関すればタイよりも豊富に揃えられる感じです。
(ボクは日本で仕入れるから関係ないですが。

昨日同様ホテルで中休みを取り、
午後6時に歩いてスタジアムに向かいました。
さすがに居ます、居ます、青の軍団が。
観光バスも横付けされてました。
一通りスタジアムの周りを見ても、
あからさまにダフ屋行為をしている人は見かけられない。
昨日の情報で元値の10倍、
200SD(13,000円)が最低ラインとか
聞いてましたので、正直、
その交渉に時間を割くつもりはありませんでした。
さっさと例の「おとがめを受けないであろう場所」に移動すると、
(その場所はマンション3階の広い踊り場で、子供の遊び場になっている)
最適なポジションには既に何人かの日本人が陣取っていました。
割り込むのも暑苦しい感じがしたので、
少し離れた場所に腰を落ち着けました。
午後8時のキックオフまでにはまだ1時間もある……

スタジアムはほぼ満員に膨れてきました。
どう見ても完全日本のホーム状態、
バックスタンドにSINの赤い軍団が100人位でしょうか。
応援もなんだか「仕込み」っぽい感じがします。
いずれにせよ、まったくAWAYの気分無し。
やれやれ……
となりの若い二人組が何だが聞きなれた言葉。
「コンタイ?(タイ人?」と聞くと、
彼らはタイから出稼ぎに来ているとのこと。
「今日、タイ代表はイエメンとAWAYで戦う」と彼ら。
なかなかの事情通と思い、
Sリーグの話やSリーグにアルビ新潟が参加していることを
話しましたが、彼ら地元なのに全く知りませんでした(笑
シンガポールサッカー協会さん、
やっぱ宣伝に問題あるんじゃないですかね。

いよいよ代表入場、国歌斉唱。
隣のタイ人も直立不動で聞いてくれました。
さすがタイ“王国”の人間です。
試合が始まりましたが、
グランドが見渡せるといっても細かいプレイは見ることが
できません。
TV観戦に切り替えることにしたボクは、タイ人二人に挨拶して
その場をダッシュで離れました。
最初に向かったのはスタジアム隣の呑み屋さん、
100パーセント、シンガポーリアンだけど、どうもシリアスさが薄い。
Off the ballを見計らって、再びダッシュ。
今度はスタジアム隣接のフードコートに。
仮設のスクリーンを設置し、ここはなかなかの熱気。
席も確保できたので、前半はここで観戦することにしました。
日本人は殆ど見えなく、
ようやくAWAYの雰囲気。
「代表、さらりと見せてやれよ、アジア最強のPLAYを」
そんな気持ちで見ていました。
ふと周りをみると、またまた居ました、例のディレクターさん。
今度はゴールの瞬間の観客の反応を撮影するため
一人、スクリーンに背を向けてカメラを構えてました。
ほんとにご苦労さまです。(まあ、それが仕事だもんね。

日本代表の動きはパス回しなどは上手くいってましたが
なんたってフィニッシュが決められない。
特に前半30分の柳沢がGKにプレスして奪ったボールを
中田、高原、柳沢がことごとくシュートを外した場面など
ちょっと恥ずかしくなりました。
「一応俺、日本人なんだから。ここで恥、かかせないでくれよ」
そんな気持ちになりました。
高原のミドルはナイスチャレンジでした。
というか、最初からどんどんミドル打って、
こぼれだま狙って欲しかったんですけど。
そんな流れで、前半は0−1で終了。
ボクはスタジアム隣のクローズドサーキット会場に向かいました。

今回、6千人のスタジアムに決まったとき、
サッカー協会が混乱を避けるために苦肉の策で発表したのが
この会場設営でした。
スタジアム隣の広場に大スクリーンを2基設置、無料開放、
ハーフタイムには抽選などのアトラクション。
入り口で持ち物検査などありましたが、ここも大きな混乱は無し。
サポーターは6:4でシンガポーリアンが多かったように思います。

後半が始まって冒頭、にぶーい日本代表の動きには
イライラさせられました。
そうしてるうちに、なんと高原のミドルのお株を奪うような
鮮やかなシュートをシンガポール代表が決めたのです。
昨年のSリーグ覇者・ホームユナイテッドの選手のようでした。
そのときのシンガポーリアンの喜びようといったら、
それこそ「ざまあみろ日本」とでも言っているかのような騒ぎでした。
まさにAWAY。
この悔しさ。
しかし、この一発で、ボクはかなり冷静になってしまいました。
「日本が勝ち越して当然。それも1、2点じゃ納得できない」
そんな想いでした。
そんななか登場したジュビロ磐田の藤田は、
非常に的確で、精力的な動きをしてくれたと思います。
「頼むぞ、藤田! 日本(本来)の力を見せつけてくれ」
その言葉に彼は見事に答えてくれました。
中田のCKのこぼれだまを見事にゴール。
藤田個人の活躍には勇気付けられましたが、
そのあとはもうただ、ダラダラと時間が過ぎ去るだけでした。

正直このまま勝っても嬉しくもなんとも無い。
「心ある日本代表サポーター」であれば至極当然な
反応だと思いますが、どうでしょうか。

今回、ボクはまさにヨーロッパ連合と呼ぶばかりの
日本のスター選手の姿を見ることが出来たわけですが、
なんだかそこにいるのは
ただ「ブランド」が並んでいるだけの
実体の無い、空虚な日本代表の姿でした。
試合終了のホイッスルが鳴って、
早々と会場を後にするシンガポーリアンたち。
その中でキャッキャッと黄色い声で
お決まりの「NIPPON」コールを挙げる青い集団。
ボクはひとり、椅子に座ったまま、
呆然とそんな風景を眺めていました。

こういう、気持ち、
もしかしたらオマーン戦を見ていた人は既に感じて居た想いではなかったのか。
そう、思い始めました。
「ちょっと(代表)、深刻かもしれないな」
(同グループのオマーンは“AWAYで”インドに1−5で完勝したようです。
 今の日本がインドにそれ以上のスコアで勝てるのでしょうか?)

シンガポールの最後の夜、
ボクはヤケ酒の場所を求めて、タクシーに手を挙げましたが
止まってくれる車はありませんでした。
周りでもそのような光景が見られました。
実になさけない最後の夜、でした。


(もう一度リポートの冒頭を読んでいただけると幸いです)

<シンガポールリポート終わり・最後まで読んで頂きありがとうございました>

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