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タイで想う日々

タイポップスほか魅惑のタイサブカル タイ国内外旅行や生活情報のアーカイブ

タイCDアルバム評

2 9月

Kraam (Bodyslam)/クラーム(ボディスラム) 2010年11月には単独スタジアムコンサート!5


kraam 異様に高い完成度、
はやくも2010年タイポップ・ロック最高アルバムに?

発売から既に3ヶ月、今頃レビュー…と突っ込みを入れられながらも、ラチャマンガラ競技場での単独スタジアムコンサートも決まり(11/27sat”BODYSLAM LIVE IN คราม”)、一応の必然?のもとにお送りできる、色んな意味で今のタイポップでは破格の1枚。

前作save my lifeからほぼ3年。
日本発ヴィジュアル系ロックのタイでの進化、完成形のひとつ。
それがクラーム(全10曲47分/2010年6月発売)。


まず、ジャケット、良いですね。
4人がずらっと並ぶタイの悪習慣から解き放たれた、それでバード(鳥)?なわけはないでしょうが。

アルバム発売先攻チューンとして発表されたのはM-1「クラームคราม(藍色)」、M-2「クワームラックความรัก(愛情)」、M-4「キットホートคิดฮอด(恋しい)」の3曲。
まったくベタなアルバム曲順も、これにてタイではありがちな「3曲以外はいわゆる捨て曲」にはならないところが今のボディスラムでもある…
制作費違いますから(多分w

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19 8月

ようやくボディスラム最新譜聞いてるナウ #bodyslam (ブログをなるべくTwitter感覚にしてみる…5

タイからの1枚、評判以上のインパクト、じっくり聞いてますw
http://twitpic.com/2g4wyw

ちなみに下の袋はアマゾン、米国より。
これがまたいいんですよ。

20 12月

タイで初めてのベーシスト・ヒーロー BASS ON NOR STORY4

bass_on_nor_story バンコクのイマジンで「おっ」と思って手にした2枚組(189バーツ・2009年発売)。
伝説のロックバンドPauseのベーシストとしてプロデビューしたノー(Nor)の30曲におよぶヒット&ベスト曲集。
当然ベーシストなのでノーが歌っている訳ではなく、ベース参加の作品集というのはタイでは異例中の異例かと想います。
CD1がバンドとして参加のもの、CD2がミュージシャンとして参加のもの。やっぱり彼はタイでも屈指の、いや初のエレキベーシストのヒーローなんだなあ、と実感できる1枚です。

それにしてもタイに来て、数少なくなったCDショップでジャケを眺めていると、新譜よりも、例えばBakery Music Recllectionなる復刻版の方が気になったりするのですが...
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20 8月

album SEK LOSO (Seksun Sookpimai) アルバム「セーク・ローソー」(セークサン・スックピマーイ)4

コツは...5曲目から聞くこと!
sek_loso2009 タイロックのカリスマ・セーク・ローソー(セークサン・スックピマーイ)の09年発表最新作。
06年の傑作Black&White、07年のfor God's sake以来のオリジナルフルアルバム。タイトルは驚きの(いつものネルシャツファッションをジャケにしたことも含めて)考えに考えての決断とも思い難い?シンプルそのままな、まるでデビュー作のような「SEK LOSO」。さてその内容は...??(全13曲54分/2009年6月発売)。
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25 3月

TVブロスで読むタイ Punk in a coma (momokomotion)5

TV誌なのにサブカル!(でもTBSストリーム3月での終了で本当にひと世代だけで終わりそうな日本独自おたくカルチャー…)TVブロスにておなじみサラーム海上さんがモモコモーションを取り上げてました。
パンク・イン・ア・コーマ(モモコモーション)
バンコクの多国籍バンド FUTONに日本の歌謡曲的要素を持ち込み、猥雑な魅力を与えていた日本人女性モモコがソロプロジェクトで凱旋帰国。
奈良美智のイラスト・ジャケが本当に良く似合うエレクトロポップパンク。
熱帯産ならではの全然カッコ付けずあっけらかんとした佇まいがイイ。原曲のひねくれたポップさを見事に引き出したニルヴァーナ「オールアポロジーズ」の日本語カヴァーは必聴。
エレクトロ・ポップパンク、この一言で成立する文ですね。サラーム海上さんは数年前にNHK-FMでインドのタブラを紹介するお話を聞いたことありますが、大きな的を外す方ではないと想いました。イスラム圏音楽の紹介が中心だったように想いますが、相変わらずの守備範囲の広さには感服です。

PUNK IN A COMAPUNK IN A COMA
アーティスト:momokomotion
販売元:インディーズ・メーカー
発売日:2009-03-25
クチコミを見る


ところでモモコさんのブログに気になる記事を発見。続きを読む »
4 3月

セークの新曲、ネット上再生で既に40万回越える/Sek LOSO new single 20095

1ヶ月くらい前に深夜の音楽番組でSEKの新曲MVが放送されていたんですが、シングル「ไม่ยอมตัดใจ(マイヨームタッヂャイ)」 がリリースされてるみたいですね。
セークの新曲 SiLLyFooLs!!!

おなじみSillyFools!!!さん経由での情報です。

かなり正攻法の新曲。録音メンバーは今のツアーメンバーなのかな?

しかし、いとも簡単にCD発売前の曲をブログに貼れる時代って…CDが売れなくなるはずです……実に複雑な気分。


ไม่ยอมตัดใจ - เสก โลโซ
8 2月

続けてタイ国内でアルバム発売(2005年後半から06、07年のセーク)/Sek Loso episode 5: The Collection & M-150 concert 2006 and more...5

全曲英語のFor God's Sakeはいつでもリリース出来る状況にあった中、セークはタイ国内でSek Loso The Collectionを発表する(2005年6月)。
collection この新譜は新曲4曲。バードセークから3曲。さらにパンティップのパンクバージョン、M-150のCMソング。そしてLOSO時代の音源リマスター6曲のいわばベスト的なコンピレーションアルバム(全15曲)となった。
*個人的には当時はなんでこんな形で?と想っていましたが、こうしてセークの当時の変遷を見て来ると、このthe Collectionには英語の歌詞こそないもの、セークの世界進出の経緯の一端が見え隠れします(実際本作のM-01、05、06はオーウェンモリスと制作した音源)。またGO INTER計画とともに国内のGMMグラミーとの契約も履行していかなければならなかった状況も想像できます。

この時期、セークは先の米South By Southwestフェスに続き、英国のthe Glastonbury FestivalやPatti Smith's Meltdown at Royal Festival Hall(05年6月)などの海外公演も行った。
元オアシスのギタリストBoneheadは米でのいくつかの公演のあとバンドを離れたので、急遽タイ人のTom LOSOことVorabut Tiaprasertをタイから呼び寄せた。Tomはこうしてレギュラーメンバーとなっていった。
*このトムが参加した時期のライブをチェンマイとバンコクで見ています。非常にクオリティ、テンションとも高かったライブと記憶しています(バンコクではSEK LOSOワールドツアーとプリントされたTシャツも購入しました…)。
SEK LOSO live in Mandalay(チェンマイ)(15/AUG/2005)
SEK LOSO at Hollywood Rachada(バンコク)(25/AUG/2005)

この、エリック、トム、クリスの3人を率いた時期は翌06年10月まで続いた。米ツアー時にバンドを離れたBoneheadはその後も時々ゲスト参加し、05年12月バンコク・ワールドトレードセンター屋外でのコンサートにも出演した。

そして、2006年。
セーク(The New LOSO)は初めての中東でのコンサートも実現(1月バーレーン首都マナマthe Delmon International Hotel )、4月にはインパクトアリーナで Big Ass、 Bodyslam、 Lanna Commins、PotatoとのM-150コンサートに参加し、この模様は6月にライブVCDとして発売された。

SEK+Eric+Tom+Chrisによる唯一の公式ライブ映像/Sek Loso Live at M150 (2006-04-23)


black_and_white さらに7月、全曲タイ語の新曲ばかりのアルバムBlack & Whiteを発表、セークはロックアーティストとしての底力を見せつけた。

その7月末ニューヨークで行われたタイミュージャンによるロックオペラ公演でPruノイと舞台上で大げんかをする事件など波乱もあったが、9月からはBlack&Whiteアルバムプロモート国内ツアーを開始。
タイTV生放送の7chコンサートではオリジナルLOSOメンバーであるラットが飛び入りで参加。ラットはその後クリスに替わってレギュラーベーシストを務めるようになる。
SEK LOSOの7ch Concert (2006-09-16)
チェンマイ冬祭りでのLOSO公演(ベースがラット)/SEK LOSO live at Chiangmai Winter Festival(2007-01-09)

For God's Sakeですが…結果として(日本のファンの前には)2007年にiTunes Music Storeで披露されることになりました。
むろん憶測でしかありませんが、海外での大きな契約が実らなかった、と見るのが妥当でしょうか。実際CDとしてどこかの国で発売された、という情報は入手できていません。
しかしこうやって2004年から延々と続いた経緯を振り返って行くと、これらの中でSekの出来たこと、出来なかったこと、いろいろな状況が見えて来て、一言では言い表せないモノがあります。
広義に解釈すればSekのGO INTERはいまだ進行中ということなのでしょう。
今後もタイロックのカリスマ、Sekに注目して行こうと想います。
(author 匠武士 Sek Loso episode/セークLOSOヒストリー2004-2007)<終わり>

gods_sake FOR GOD'S SAKE(2007/iTunes Music Store)
01.Eat You
02.I Wish I Could
03.In The Air
04.Regency
05.Exactly
06.Tiger
07.Just Wonder
08.She's So Sexy
09.English School
10.All I Need Is You
11.Love Is My Religion

新カテゴリー:SEK LOSOヒストリー2004-2007
2 2月

セーク世界進出アルバムFor God's Sakeの制作経緯/Sek Loso episode 2: I want to eat you5

2002年LOSOとしての最初で最後のライブアルバムおよびVCDを発表後、バンドは実質解散状態となった。セークはソロ活動を開始し、2003年初ソロアルバム「ジェ・シンハー(7, August)」を発表。
2004年にはスーパースター・トンチャイとBird Sekを組み、アルバムを発表。インパクトアリーナで2daysコンサートも行った。このスーパーユニット結成と平行してセークの世界進出計画は既に進行していた。
この重要なセークの2004年を英WIKIsekloso.netなど検索した記述を元に振り返ってみると…
セークはタイの音楽シーンを越えて、念願の世界を目指した。
自分のアイドルであったジミ・ヘンドリックスの伝記を読み、ジミヘンの様に英国で国際的なスターへのステップを踏もうと決意した。
2004年セークはロンドンに渡り、ESOL学校に入学。6カ月の徹底的な学習で上流のイギリスアクセントの英語を学んだ。英語の歌を書き始めると音楽誌「NME」でベースとドラムを公募。オーディションの課題曲はジミヘンの傑作アルバムAre You Experiencedから選んだ。
セークは選ばれたドラマーEric Lavansch (“Eric Loso”)とベーシスト Anthony Wilson (“Eddie Loso”) を引き連れ、タイで6ヶ月、ライブを行った。

一方、セークはバンコクで小説を書いていたティム・カーに注目された。ティムは元アメリカ音楽業界のA&Rであり、the Beastie Boysや Megadethとの仕事経験もあった。ティムはセークバンドのデモテープを何人かのプロデューサーに送った。 最初に反応があったのは OasisやThe Verveのプロデューサーであったオーウェン・モリスだった。
オーウェンはGMMグラミー社の要請でタイに渡り、セークを紹介された。そして大観衆を前にパタヤ音楽祭で披露されたセークのライブにオーウェンは強い感銘を受けた。
オーウェンはセークのデモテープから3曲セレクトし、プロデュースした("I Wish I Could", "I Just Wonder" and "Fly Away")。その他"Love Is My Religion"などの曲はレコーディングセッションの中で生まれていった。
セークはオーウェンの元、さらに3つの曲をレコーディングした。それは"Chun mai sum-oiy" ("ฉันไม่สำออย")、"Karm chun pai korn" ("ข้ามฉันไปก่อน")、"Pantip"(パンクバージョン)で、これらは翌2005年6月発売のSek Loso:The Collectionに収められた。

sek_for オーウェンは元オアシスのギタリストPaul "Bonehead" Arthursをバンコクに呼び寄せ、レコーディングとセッションへの参加を依頼した。エリックとエディーは家族との時間を持ちに英国に一時帰国。結局いくつかの理由でエディーはバンドを離れることになったが、エリックはタイに戻り、新ベースの Rob HudsonとギターのBoneheadとでアルバムFor God’s Sakeの最終ミックス作業に参加した。そうして2004年は過ぎ去っていった……。

この直後の2005年初頭。あの!ピーター・ガブリエルのリアル・ワールド・スタジオでFor God’s Sakeはフィニッシュされたという。
この後何曲かの追加があったとはいえ、この全曲英語のアルバムは実質the collectionやBlack&Whiteに先んじて制作が終わっていた!という事実!
(なおいくつかの情報をまとめてみると、SEKの英国留学は実質2003年から始まっていたように想われます。)


i want to eat you - Sek Loso

**(以下の”続きを読む”は同じものが続いています。システム上の不備でご迷惑をおかけします) 続きを読む »
1 2月

LOSO解散後のセークを一寸まとめてみることに/Sek Loso episode 1: In The Air5

国内ツアーが本格化し新譜の発売も噂される?セーク・ローソーの周辺をちょっとネット検索していたら、でてくるでてくる、自分の知らなかった情報だらけ!
セークのファンは日本にもすっごく多い訳で、詳しい人におまかせ状態でしたが、たとえば英WIKIにはかなり詳細なバンドヒストリーがあるし、一番驚いたのはiTunes Music Store Japanでセークのアルバム(4作品)がダウンロード購入でき、その中には世界進出アルバムとされる<For God’s Sake>も入っていたこと。全然知らなかった!!
Sek LOSO そしてセークの公式サイトもかなり充実して英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語に対応していること(日本語が無いのが悲しい…)。
http://www.sekloso.net/
人任せのツケがここまで来てたと反省し(自分の備忘録としても)セークのソロ活動の経緯をぼちぼちまとめてみたいと想います。公式サイトのVDOで聞けたセークのブリテッシュアクセントの英語にちょっと痛さを感じつつ……。
結局2004年バードセーク、2005年The Collection、2006年Black&Whiteとタイ国内でタイトル化された作品らだけでは、セークの"現実"は推し量れないんですよね。その間、セークの身の回りには何が起こり、どう物事が進んで、またどう難航したか…


in the air - Sek Loso
30 12月

DRIVE YOU LAZY/Pom Autobahn(ポム・オートバーンのジャズ・ポップ・アルバム/タイCD評)4

最初、目に入ったのはCDジャケット。
Drive_me_lazy 海辺を走る車窓からのイラストデザイン。そしてDrive You Lazyというメロウなタイトル。
ポム・オートバーン......2003年タタヤンがSONY MUSIC BEC TEROであまりぱっとしないアルバムを出してた頃、同社からこのポムオートバーンがアルバムを出していました。当時のタイでは珍しいAOR的なアプローチで優しげなポップソングを歌っていた。ソレ以来の思いがけない再会となる本作。プロデュースはKoh Mr.Saxman、できたばかりの新ジャズレーベルMellow Toneからのリリース。大人の、落ち着いたJAZZYなポップミュージック、それも純タイ国産をお探しの方には注目の一枚。全10曲48分。2008年10月発売。続きを読む »
9 12月

TIK SHIRO(ティックシロー)の音楽人生/Tik Shiro's History in Japanese5

2008年タイフェスティバル大阪で来日し、堂々のトリを努めた音楽大道芸人Tik Shiro

彼の音楽人生は数奇な巡り合わせ、アップ&ダウンの人生でもある。
2005年12月、大御所アサニーワサンのMore Musicから発表されたアルバム・ボーラーンマンBORAN MAN(Ancient Man)は、実に10年というブランクを挟んだ彼の最新譜であり、そして、そのアルバムが彼にもたらした人気と賞賛はたいへんなものであった。
もはやタイPOPSバラードのスタンダードとなった名曲ラック・マイ・ヨーム・プリーアンペーン(Love won't change/愛は変わろうともしない)は、タイのSeason Awards に輝き、Fat Awardsではミュージシャンによって選出されるFavorite Artist賞を獲得した。Tikはこれだけの人気が出たことが予想外であったと告白するとともに、自分の存在がファンに忘れられていなかったことにたいへん感謝している。
このボーラーンマンでの成功は彼に人生2度目の名声をもたらしただけでなく、彼の初期の活動にも注目を集めさせた。若者たちは彼の古い楽曲を知らなかったが、昔の彼を知るファンが古いカセットを引っ張りだして、若い世代に聞かせるということも起こり、それが彼の80年代のダンスナンバーや、ジョークに溢れた曲をまた広めることになった。今の世に流れている曲よりもTikの古い楽曲がより繊細で心を惹き付けるメロディーであることにも注目が集まった。

すべて自分で習得し、複数の楽器を演奏できるマルチプレイヤーであるTik。彼は今時の、作られたポップスターではない。彼は曲作りすべてに関わり、その曲の振り付けさえ自分で考えるのだ。


<イサーンでの少年時代>
TikことSirisak Nantasenは1960年ナコンラチャシーマー県生まれ。続きを読む »
17 5月

タイポップスCDレビューをずらり/Thai-POPS CD revieiw5

タイCDアルバム評の一覧をどうぞ
最新のものからのインデックスです。既に30枚を越える数になってきたので、miniインデックスとしてまとめておきます。
(続きを読む、をクリックして)気になる作品をチェックしてください。

Sound about…(Da Endorphine)/サウンドアバウト(ダー・エンドルフィン)
年契約なのか前作よりきっちり1年で届けられたダー(エンドルフィン)の新譜。企画物やベストも数あれど、エンドルフィンとしては4枚目のオリジナル作。(全10曲39分/2008年1月発売)。

Simply Bird('Bird' Thongchai Mcintye)/シンプリーバード(バード)
大御所バード・トンチャイの最新譜。ベスト版やVCDも含めればディスコグラフィーは100枚? そんな長いキャリアと、今でもスーパースターであり続ける彼の今 (全10曲42分/2007年11月発売)

Save My Life (Body slam)/セイブ・マイ・ライフ(ボディスラム)
発表した前作Believeから2年半。一躍タイPOP-MUSICのトップシーンに躍り出たボディスラムが放つ新作。当時ボクは彼らの快進撃を、タイ産業ロックの夜明け、と揶揄したが、果たして2年経過して彼らはどう成長したのか?(全10曲43分2007年9月発売)。

EXIT (Kob Taxi)/イグジット(ゴップ・タクシー)
タイロックの良心。大人のロックバンドTAXI(タクシー)のヴォーカル&ギターであるゴップが発表した初ソロアルバム。2007年2月発売・全10曲40分。

Rose Line(Rose Sirintip)/ロースライン(ロース・シリンティップ)
タイでは珍しい女性のギター弾き語りシンガーROSE(ロース)。
オリジナル2ndアルバム。(全14曲*56分・2007年3月発売)

その他にもズラリ一覧!続きを読む »
15 3月

Sound about…(Da Endorphine)/サウンドアバウト(ダー・エンドルフィン)3

endorphine_soundabout年頭からの服喪期間の影響か、08年のタイの新譜発売状況は例年よりも静かに感じます。
そんなムードの中、年契約なのか前作よりきっちり1年で届けられたダー(エンドルフィン)の新譜。企画物やベストも数あれど、エンドルフィンとしては4枚目のオリジナル作。もうちょっと高級感のあるジャケを用意してくれた方が食指が動くのに、などと愚痴りながら日本に持ち帰った本作。全10曲39分。(2008年1月発売)。

音楽の多様化か、はたまたマンネリ・パワー不足なのか、めっきりビッグヒットが出なくなったT-POP(タイポップス)。それに転化するつもりはありませんが、今回も前知識ほとんどなし、ラジオチューン(シングル扱い)がどの曲かも知らずに聞き込んでみました。
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27 12月

Simply Bird/ 'Bird' Thongchai Mcintye4

2007年最後のタイポップCDレビュー大御所バード・トンチャイの最新譜を。
birdバードのCDを買うのは特大級ヒット♪フェーンジャーなどが入った「チュット・ラップ・ケープ」(2003)以来。
ベスト版やVCDも含めればディスコグラフィーは100枚? そんな長いキャリアと、今でもスーパースターであり続ける彼の今をさぐることができるか? (全10曲42分/2007年11月発売)。続きを読む »
29 11月

タイ・ポップス新譜CD続々!/BoydPod etc...5

ちょっとCD屋のぞいてみたら、何だか気になる新譜がたくさん並んでいるではないですか。やっぱり年末商戦にあわせてるのですかね。
久々タイポップにざわめいています。

bittersweetbitter sweet/BoydPod
一番の話題作。
タイお得意のコラボものですが、個人的にはあまり触手……でもハチロクもの(8分の6拍子)バラードはいい感じ。以下のサイトで詳細分かります。
http://boydpod.truelife.com/

birdSimply Bird/Thongchai Mcintyre
スーパースター、ピー・バードことトンチャイ・メッキンタイの新譜
最近はセールス的にも伸びなくなって……との噂も聞きますがそんなときこそプッシュ! 久々CD評なども書いてみようかと考えてます。バードの歌声はやはりタイの宝ですからね。

PeachbandEnything Else?/The Peach Band
5曲入りミニアルバム(ただし値段は155B)。
現在聞いてます。
女性ヴォーカルではなくピーチ自身が歌っている?……ちょっとイレギュラーなリリースのようです。
1曲目は楽しくていい感じ。
21 10月

Save My Life (Body slam)4

文句なく彼らの最高傑作
body_saveGMMグラミーに移籍してメンバーも4人になって発表した前作Believeが2年半前。
その後の長い長い殺人的ツアースケジュールを乗り越え、Vo.トゥーンはM-150の広告メンバーにも選ばれたり、一躍タイPOP-MUSICのトップシーンに躍り出たボディスラムが放つ新作。
当時ボクは彼らの快進撃を、タイ産業ロックの夜明け、と揶揄したが、果たして2年経過して彼らはどう成長したのか? 興味津々の全10曲43分(2007年9月発売)。
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8 8月

EXIT (Kob Taxi)3

気に入らないのはEギターの音だけ
taxiのゴップのソロタイロックの良心、遅咲きの、聞かせる歌を持つタイでは数少ない大人のロックバンドTAXI(タクシー)
そのヴォーカル&ギターであるゴップが(結果的にひっそりと?)発表した初ソロアルバム。
なかなか評価が定まらないまま時間だけ経過、お陰で相当聞き込んでのレビュー、お粗末さまです。2007年2月発売・全10曲40分。

最初にアルバムを聞いた時の違和感はエレキ・ギターの音作り
結論としてはそれだけが気になる、気に入らない(あくまでも個人的見解)。

タイで言えばBIG ASSとかエボラとか、新人だとレトロスペクト(Retrospect)らの音作り。ハードコア系あるいはエモ系ギター?(専門外ロックなので)。
ギターの弦を6本全部まとめてガーン!と鳴らしてこれでどうじゃ!みたいな……こうなるとギターが「単なる一音源」に成り下がってしまう感覚があるのです。
ギターはギタリストの、その弾き手の細かい弾き方のニュアンスが伝えられる楽器なのですね、だからジミヘンが凄い訳だし。それはアクロバチックな速弾きとは別次元で。そうやってスピリットやソウル(魂)を伝えられる、そんな風にボクは想って育って来たわけで。
それを、みんな今時のデジタルエフェクター通しちゃうと(近頃はギターアンプさえ要らなかったりします)全部、画一化。つい先日テレビでリンキンパークの最新ライブ(幕張メッセ・Live Earth)見たんですけど、ああいうギターの音の出し方ってボクには別世界ですね。ガーンと一発の音しか残らない。ちなみにリンキン使用のギターはタイで一番メジャーなポール・リード・スミスというブランド物ですが、ゴップの(今回のジャケにも写っている)ギターも同じポール・リード・スミスです。

※こういうギターの画一的な音作りを聞いてるとホントにセーク・ローソーがトラディショナル・ロック最後の砦というか、そんな想いを強くするのです。

もともとTaxiの音作りはゴップともう一人のギタリスト・ペェムのギターコンビネーションから作られます。ここでオーソドックスな音を出しているのはペェムの方で(ライブを見ると分かるんですが)実はゴップはかなりハードな、今時な音作りをします。
今回のアルバムは、そんなハードな音作りを「若いバンドマンを従えて思う存分やった」というのが実態でしょうか?
でも、パーン・ナカリン・キンサックが2004年に出したグラミーの作品がそうだったんですよね、若いバンドを後ろに従えて。ライブ見に行って幻滅した覚えがありますw、「流行に合わせたって無理あるよ、アンタにはアンタの良さがあるじゃない……」と。

結論はエレキ・ギターの音作りが気になる、気に入らない、それだけ。
でも今作の内容はいつものゴップの歌声たっぷり。いつものtaxi節をどうぞ、って感じです。

また最初と終わりに「扉を開ける」SEが入っているのですが、これは「Taxiの世界を出て1枚作った。そしてまたTaxiの世界に戻っていく」……そういう意味に解釈したのですが、いかがでしょうか。
ボクはやっぱりあのTaxiというバンドのフロントマンとしてのゴップを見たいですね。

最後に、今回のアルバムの代表曲として、アルバム2曲目のマイ・サバーイをYou Tubeより。
これは従来のタクシー節、ギターの音作りさえ除けばw


<関連記事・資料>
・タクシー・オリジナルアルバム全5枚ディスコグラフィー
TAXI discography /タイのロックな良心、TAXIをご紹介

・タクシー最新ライブレポート
2006年12月2日土曜日、エアポートプラザ駐車場特設ステージ
1 5月

Rose Line(Rose Sirintip)3

これからが真価の問われる時
rose_line04年9月デビュー。ドラマの主題歌にもなり、長くヒットとなった「ゴーンヒン・ゴーンナン」を抱え、05年愛・地球博のイベントで来日。彼女の歌声はNHKで全国放送された。タイのシンガーを日本のTVでチェックできるなど異例。出ては消えいく新人の中で確実に印象を残してきたギター弾き語りのスタイルのシンガーROSE(ロース)
近年はタイお得意のオムニバス企画もので少しづつ新曲も披露し、実績も重ねてきた。もうデビューの頃の大学生ではない、24歳、大人のロース、ついに発表されたオリジナル2ndアルバム。(全14曲*56分・2007年3月発売)
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6 3月

Silly Fools-Mini (Silly Fools)3

シリー、2007年に復活す
silly_miniタイ最強のロックバンドとして頂点を極めたシリー・フールズの3年ぶりの新作は既に多くのT-POPファンがご存知のようにカリスマ・ヴォーカリストのトーが抜けた3人(下記写真)+新ヴォーカルという形でスタート。
その復活第一弾。限定版など少々姑息?な、しかしタイでは(むろん日本でも)ありがちなプロモーションを経て、無事タイ全土で発売された全国仕様通常版。おおむね好評を得ているこのAL、今回は曲数が少ないので全曲の印象をそれぞれレビュー!(2007年2月発売・全5曲22分・155バーツ)

silly3ninM-1 Stay Away
多分この曲の印象を一言で表すなら、ボクがこの世で一番(安易で)嫌いな音楽慣用句キャッチーということになるのでしょうか。
曲構成がAのあとに小さなブリッジがあって、いきなりBという。曲の印象は延々♪stay away from me...って歌ってる、それだけの歌というか……うーん……ラジオなどでは好んで掛けられるでしょうね。それが狙いでしょうからそれで良いのでしょうが。イントロのギターリフの後、「1,2,3,4」って掛け声で曲に入れば気持ち良いです。

M-2 21days
トー時代の代表曲キットゥンに似ているということで大ひんしゅく?を買っている1曲。ボクもiPodで並べて聴いたりしてますw
どうせなら曲間にキットゥンのサビでも歌えば「兄弟曲」あるいは「アンサーソング」みたいなノリに出来て面白いと想うのですが。歌詞の内容は良く似てるんじゃないでしょうか?

M-3 I've Gone Blind
アコースティックギターのストロークで始まる、このアルバムの中では最もダイナミックなアレンジが聞ける1曲。でもアコギで始まるってことはライブではクリック。ヘタしたら女性バックコーラスもLIVEでそのまま聴ける?? それ考えると白けるんですよね。
このアコギベースのアレンジ、Sillyでは結構あって、Liveでもそのときはシレッと「カラオケ」が場内に流れるのです。

M-4 This Road Is Mine
ボクの想うシリー節ってこのタイプです。
ギターの単音バッキングにディレイをかませてのフレージング(U2のギタリスト、エッジが好んで使いますね)。パワーコードの部分はいまどきの倍音たっぷりのヘヴィーでぶっとい歪みを効かせた音(ボクのギターにはそんないまどきのエフェクター無いので出せませんw)。
重めだけど疾走間のあるドラミング……このアルバムでは一番のお気に入り。

M-5 One Generation
最新ライブでも最後にやる曲。たしかに「ことの終わり」にはお似合いの1曲ですが、曲としての盛り上がりには少々欠け、流れてしまう感じ。

ボクのフェイバリットはM-4なのですが、これで思い出すのが、2年前のYAMAHAバイクのCMソング♪X-1。いま聴きなおしても「らしく」てカッコ良い曲なんです。
ググッたらしっかり今でもMP3公開されてました!
太っ腹、ヤマハ・タイランド!
これアルバム未発表曲ですから、読者の皆さん、この際しっかりキープしておきましょう!
X-1 COC 2005 (Silly Fools).MP3

参考記事:
ライブレポート(2007年1月30日 22:25-23:50 チェンマイ・ニマンヘミン通り・Warm Up Cafe)
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16 2月

SLEEPLESS SOCIETY 2 (Various Artists)3

今更ですが……
sleep115ダー・エンドルフィンの新譜のレビューを書いたり、その直後にライブを観たりしたこともあって気になっていたオムニバス・アルバムを購入(タイの企画モノCDって基本的に安直なのが多いので殆ど食指を動かされません)。最近このコンサートVCDも出たようですね。
やっぱりダーがライブで歌ったのはココからの1曲でした
M-3♪Mai Tong Ruu Waa Rao Khob Kan Baeb Nai、3連符スローバラード、ソウルっぽい歌い上げ。ダーの歌唱力がたっぷり堪能でき、印象に残ります。タイの女の子が大好きな感じ(ダーってホント同性から人気あるんですよね)。日本の女の子も気に入るんじゃないかなあ。
アレンジも打ち込み中心ですが、音作り、ミックスもしっかりしててダーのソロよりもセンスが高い?かも。他には……まだ聞き込んでなくてスイマセン。ROSEとか、Crescendoあたりが気になります。ジャケの女性はNAT MYRIAなのかな(全10曲41分・2006年8月発売)。

♪Mai Tong Ruu Waa Rao Khob Kan Baeb Nai↓
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sek_loso2009
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タイフェスティバル2009!
2009年タイフェス、楽しめましたか?
第3回タイフェスティバル in 横浜 2009は10月24日(土)-25日(日)で開催! メインステージではNeko Jump、アイスらのコンサート。
・第7回タイフェスティバル2009 in 大阪 9月5日(土)-6日(日)、RSコンサートBest ActはKanomjeen!?
タイフェスティバル in 名古屋2009 5月30日(土)31日(日)も過去最高の人出を記録。
第10回東京タイフェスティバル2009 5月16日(土)17日(日)は相変わらずの盛況ぶり!
七転び八起き、復活した才能
tik
タイの大道芸人、本物のアーティスト、ミュージシャンであるティック・シローの最も詳細な日本語バイオグラフィ...公開中!
その歌声はタイの宝
bird
Simply Bird('Bird' Thongchai Mcintye)
天性のリズム感と突き抜けていく歌声。本当に「歌が上手い人」と言い切れるタイのスーパースターバード/トンチャイ・メッキンタイ
2007年タイポップ代表作
body_save
Save My Life(Bodyslam)
前作Believeから2年半、よりスケールをアップさせたボディスラムの完成度の高い一作。今どきのロックな曲満載。
2006 タイ ベストアルバム
blackwhite
BLACK & WHITE(SEK LOSO)
タイROCKのカリスマセーク・ローソーが放つ満身の力作!
格が違います。
アーティスト宣言
lanna3rd
Happy Trip(Lanna Commins)
チェンマイ出身の実力派ランナーカミンの3rdは原点回帰の仕上がり。
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白田麻子のアジアな毎日
白石昇日々の記録と...
 
 
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2005年に配信開始! タイ発ポッドキャスト第1号でした。
上記ロゴのニフティのポッドキャスティングサービスは2011年9月30日で終了しました。
iTunesでは継続しているようです。今後もあらたなフィードで情報発信していきますのでよろしくお願いいたします!
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2004年暮れ、あの津波の記憶を忘れない為にも!


愛蔵さんの怒濤の人生にびっくり! もうひとつのチェンマイ・ロングステイ。必読!