タクシン元首相、2月18日早朝、仮釈放!
結局刑務所には"立ち寄っただけ"で。
全て筋書き通り? これがタイ式の平和術?

2006年の軍事クーデターで政権を追われたタイのタクシン元首相は去年8月、15年ぶりに事実上の亡命生活から帰国し、汚職の罪などで禁錮8年となり刑務所に収監されましたが、その日の深夜に体調不良を訴えて警察病院に移されていました。
 
その後、国王の恩赦により量刑は1年に減刑されましたが、タイの司法当局は高齢や病気などの状況を考慮して18日、タクシン氏を仮釈放しました。
 
タクシン氏を乗せた車が現地時間の午前6時半ごろ、自宅に到着すると、多くのメディアなどが取り囲みましたが、車はそのまま敷地内に入っていきました。

タクシン氏が大幅に減刑されたうえ、半年で仮釈放となったのは、タクシン氏の次女が現在党首をつとめる「タイ貢献党」と保守派の連立政権ができたことが背景にあります。
一部の国民からは、早期に仮釈放されたことについて、「特別扱いではないか」という反発の声もあがっていますが、タクシン氏はタイの政界に強い影響力を持っていて、今後の動向が注目されます。