【バンコク=村松洋兵(日経新聞)】
タイで26日、国会が臨時に招集されて反体制デモを巡る議論が始まった。プラユット首相はデモ隊が要求する憲法改正の手続きを進める考えを示した。デモ隊の要求を一部受け入れ、抗議活動の沈静化を図る狙いだ。
休会中の国会は11月1日の再開を予定していたが、10月中旬以降の反体制デモの拡大を受けて臨時招集が決まった。26、27の両日に計23時間を費やし、政府と与野党がデモの対応策を討議する

反体制派のデモ隊は26日、バンコクのドイツ大使館に向かって行進した。
ワチラロンコン国王はドイツで滞在することが多く、国王がドイツからタイの国事行為をすることが問題視されている
。ドイツ大使館をデモに巻き込み、王室の問題を国際社会に訴える狙いもありそうだ。

王室を支持する保守派も同日、反体制派に先回りしてドイツ大使館の前で集会
を開いた。保守派は25日には国会議事堂前に泊まり込んだ。反体制派が国会を取り囲むとの臆測を受けて動員された。王室改革を巡って反体制派と保守派がいずれもデモを活発化させており、国民の分断が激しくなりかねない

タイ首相、改憲論議を支持 デモ沈静化狙う:日本経済新聞


デモ隊はドイツ大使館までデモ行進。ドイツ政府に、国王の政治への権力行使について調査を求める方針を示した、という。

ドイツ政府は、タイの国王がドイツ国内から政治活動を行うのは容認できないとの立場を示している