相変わらずスマートなヴィジュアルの民主党アピシットさん(元首相)が記者会見で。
「親軍部であるプラユット現暫定首相を推す政党とは連立政権は組めない。それ以外の政党との連立を模索する」
これは軍政に肯定的姿勢を見せてきた民主党の方向転換と、騒がれているようです。


反タクシン派とされる民主党のアピシット党首が今月10日、親軍部の国民国家の力(パランプラチャラット)党の首相候補であるプラユット首相が総選挙後の新首相に選ばれるのに反対する姿勢を明確にしたことで、国民国家の力党は新政権を樹立するための連立構想を練り直すことが必要となりそうだ。

反軍部でタクシン派のタイ貢献党の支持者が多い東北部と北部では国民国家の力党(親軍部)の苦戦が確実視されているため、民主党との連携は政権奪取のためのポイントともなっていた。

民主党は2014年のクーデターでタクシン派・インラック政権を倒した軍部とクーデターに伴い誕生したプラユット氏率いる軍政にこれまで肯定的姿勢を示していたことから、アピシット党首の態度表明について国民国家の力党筋は、「民主党の方針変更をうかがわせるものだ」と危機感を示している。

揺れる新政権の連立構想 民主党党首の決断 国民国家の力党に打撃か(バンコク週報 3/12)