インラック前首相はその政権担当時にタイの米農家支援策として行った融資制度で、巨額の損失を国に出したとして職務怠慢の罪に問われて来た。これまで何度も行われたその裁判には必ず出席。
 25日も朝から彼女の支援者たちが集まり始め、彼女本人が現れるものと思っていた。
 
 しかし、来たのは弁護士だった。
 弁護士は裁判所に対しインラックは病気のために出廷できない、と説明。しかし医師の信ぴょう性のある診断書もなく裁判所はこの説明を退け保釈金3千万バーツ!!(約9,850万円)は没収。

 その後弁護士はメディアに対し「前首相が同国内にいるかどうかはわからない」と。

 1億円没収されても屁でもない大金持ちが、何故かいつの間にか国外逃亡していたというお話。兄タクシンがシンガポールで出迎えたとか、いやカンボジアだとか。最終目的地はドバイかロンドンか…まあ市井の人からすればどーでもいい話で。

いいじゃないか、とりあえず生きてるんだから。金には困ってないみたいだし。

 兄弟揃って国を追われる身となったが何故か金には困らない。
 ただ彼らの「成功した者が最後に必ず欲しがる欲求」すなわち名誉だけは剥奪されたが。
 双方とも織り込み済み(連絡済み?)の筋書き通りの、出来レースとの読み方も根強い。

公判は9月27日に改めて行われるというが、逃亡してしまったのだからとりあえず逮捕状出して…後は野となれ山となれ。


タイのインラック前首相、すでに国外逃亡 党幹部筋が明かす 国際ニュース:AFPBB News

【8月25日 AFP】タイの前首相で、職務怠慢の罪で起訴されているインラック・シナワット氏(50)が国外に逃亡したことが分かった。同氏率いるタイ貢献党の党幹部筋がAFPに対して明らかにした。
 インラック氏は25日に予定されていた判決公判に出廷しなかったことから、最高裁が逃亡の恐れがあるとして逮捕状を出していた。
 AFPの取材に応じた党幹部筋は、「インラック氏は疑いなく、もうここにはいない。多分現在はシンガポールにいるだろう」と述べた。
続報:

やはり完全出来レース
インラック前首相逃亡 暫定政権が関与か | NHKニュース  
現地の複数のメディアは、タクシン派の幹部の話としてインラック氏がすでに中東のUAE=アラブ首長国連邦のドバイに逃亡したと伝えています。
ドバイは兄のタクシン元首相が9年前、同じように軍主導の暫定政権によって罪に問われた際に判決の言い渡しを前に逃亡し、亡命生活の拠点の1つとなっています。
こうした中、反タクシン派は26日、軍主導の暫定政権の関与なしには国外に逃亡できないはずだとして背後関係を徹底して調査するよう求める声明を出しました。
インラック氏の裁判の判決次第では、支持者らによる暴動が起きる可能性も指摘されていただけに、インラック氏の国外逃亡は混乱を避けたい暫定政権側にとっても最も都合のよいシナリオだと