タイのヤーバー、やすっぽい薬物。
住んでの実感は、どこにでも薬物が溢れている、というほどでは無かったように思いますが。
それこそ日本での違法薬物との距離感覚に近いような。

ただミャンマー国境の北タイ、チェンマイやチェンライ、メーホンソーンではいつも密輸入に対しての警察、軍との銃撃戦が日常的に報道されていたことは思い出します。
それでも大好きな北タイでのバイクツーリングをやっていた時に銃声が聞こえてきた、なんてのはただの一度も経験ないですけど…

薬物合法化(正式には非犯罪化、違法薬物を刑事司法の対象から公衆衛生の対象に、らしいですが)その流れは麻薬大国アメリカだって進めていますし、
刑務所の定員オーバー問題ではフィリピンがとんでもないことになっていると聞きますが。

タイは麻薬撲滅をあきらめて合法化を目指す?|ニューズウィーク日本版

厳格な薬物対策を進めてきたタイで合法化が議論される一因は、刑務所の過密にある
東南アジアの国々では安価で強力な効き目があるメタンフェミンが広く出回っている、、、

 麻薬撲滅が絶望的なら、いっそ合法化すればいい――半ばやけくそのようだが、この過激なアイデアを提案したのはタイのパイブーン・クムチャヤ法相。彼は最近、覚醒剤の一種メタンフェミンの使用を合法化することを繰り返し提唱している。「世界は麻薬戦争に負けたんだ。タイだけではない」と、パイブーンは言う。
 タイの薬物取締法は非常に厳しく、所持しただけで死刑になりかねない。タイ警察はここ10数年、アメリカ主導の麻薬撲滅作戦を手本に取り締まりを進めてきた。タイの麻薬との戦いによる死者は、この10年で2500人を超えたとみられる。
 ところがここにきて突然、軍事政権が薬物規制を緩める姿勢を見せ始めた…

…タイが麻薬の合法化を検討する最大の理由は、刑務所の定員オーバーだ。人口に対する刑務所入所率でタイは中国を上回り、ロシアと肩を並べる。服役者の多くは非暴力的な薬事犯で、薬物使用を合法化すれば刑務所の過密は解消する。