タイ全土でロイクラトン(ロイカトン)、いよいよタイの本格観光シーズンの幕開けです。

スコータイをはじめタイ全国7カ所のメイン会場にも選ばれているチェンマイ。
チェンマイでは「ローイクラトン」をその名のごとく「灯籠流し」ではなく、
紙の熱気球コムローイを飛ばすイーペン祭りとして、24日(火)から26日(木)まで(むろん川での一般的な灯籠流しも行なわれますが)。

もの凄い数の紙の熱気球を上げることでチェンマイ観光の目玉となっていますが、毎年航空機への影響は深刻化しており、最も危惧されるチェンマイ空港の敷地内などに何百と落ちています。
飛んでいるコムロイが危険、というだけでなく、滑走路に落ち、それをエンジンが吸い込む、という事故が実際に報告されています。
火をばらまくのですから、この時期北タイ各地で火事も起こっています。

そこで今年は更に規制を徹底し、打ち上げは11月25日のみと指導、通達。
この日は既に航空30便の発着をキャンセルし、午後9時以降にコムローイの打ち上げを許可し、この時間のみどこで打ち上げてもOKとなっています。

当然コムロイの売り上げは激減しており「毎年4、5万個は売れていたのに、今年は1万しか売れてない」と嘆いている店子のインタビューが NHKで放送されていました。
逆に言えば、それだけ打ち上げていた、ということなので。まあそりゃ火事や事故になりますね…

そんな問題もはらみつつ、いよいよロイクラトン2015。
チェンマイではイーペン祭り、コムローイを飛ばすのは11月25日のみ!ということで。
でも違反でてるんでしょーねー???

安全か、観光か、どちらに進んで行くかは、国の成熟化と同じで自明の理かもしれません。