タイ軍政、違法漁業の取り締まり強化 漁船多数が出漁見合わせ | newsclip

 タイ軍事政権が1日から、違法・無報告・無規制漁業(IUU)の取り締まりを強化したことを受け、タイ各地で検挙を恐れる漁船多数が出漁を見合わせた。当分の間、漁獲高が減少水産物価格が上昇すると予想されている。
 タイでは無許可の漁船多数が違法操業を行い、近隣国の労働者が漁船で奴隷労働を強いられているという指摘もあった。こうした事態を受け、欧州連合(EU)が今年4月、タイ軍政にIUUの取り締まり強化を要求…


事の始まりは、欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会が4月21日、タイ政府に対し、違法・無報告・無規制漁業(IUU)の取り締まりが不十分と警告。6カ月以内に改善計画を実施しない場合、タイからEU域内への水産物輸入を禁止すると発表した…その後、

→タイ政府は国内で操業する漁船に対し、装備などを改善して6月24日までに新規に漁船登録を行うよう要求

漁業者側は数カ月の延期を求めたが、政府は「時間は十分に与えた」(プラユット首相)として拒否。

漁船の多くは新規則にすぐには従えなく操業できない状態に。漁業で月間150億バーツにのぼる損失が出る見通し。

タイにおいての漁業は大きな基幹産業、国が揺れています。