タイの首都バンコクのデパートで9月12日、福島県産の桃が店頭に並んだ。
原発事故後に収穫された福島の生鮮食品が海外に輸出されたのは初めて。

 福島県産の桃はタイや中国、台湾などに輸出されていたが、各国・地域は震災後、放射性物質への不安から輸入を見合わせた。福島県は8月、タイの流通業者を招き、安全性を確認してもらっていた。

 今回、タイに輸出されたのは、晩生種「ゆうぞら」250キロ。なめらかな果肉と強い甘みが特徴だ。福島県から現地の日本貿易振興機構(ジェトロ)事務所に出向する木村優介さん(36)は「品質には自信がある。『復興支援のため』というだけでなく『おいしい桃を食べたい』という気持ちで買ってもらえるとうれしい」と話した。