毎年見続けていると違和感はないけれど、このイベント自体は一見にぎやかな村祭り風。しかしコンサート舞台付近にはそのあか抜けないベタな感じには似合わない緊張感がそことなく流れて。。。
やっぱりチェンマイでは多くの人に最もdangerousなコンサートイベントと捉えられているお祭りに、バンコクからdangerousな音を出す奴らがやって来ると...観客席は終止このような状況になる?(実際終止この状況でした)。
ゆうに数百名は入る余裕ある敷地と、十分な数の警察官は用意されてはいるのですがね。

観客の数はこれくらい

バンコクに居る様なハードコアファン、観客は見受けられなかったように思います。
チェンマイでもそういう層は少なからず居るはずで、そういう人たちはあえて避けた? これがエアポートプラザでのファットフェスならたぶん全然違う客層になるはず。というか客層というほど集まっては居ないのでw 
ちょっと通りがかった人がずっと聞いてみよう、という音楽ではないですから。でもずいぶん聞き易い音楽に、なったとは思うんですがEBOLA。
タイのインディーズ、ハードコアシーンを突っ走っていたのはもう5年前、いやもっとそれ以前の話になるのでしょうか。

2バンドは5名

たぶんコーラスとSE(サウンドエフェクト)の関係とは思うんですがドラマーがずっとイヤホンをしていたのが気になりました(単なるモニター返しかもしれません)。クリックが必要なバンドではないでしょうし。
途中ギターの一人が、生ギターを用意してくれたのは良かったですね(タイはシリーなんかでも平気でクリックで生ギターの音だけPAから出す反則技を使いますので)。

ポイントは楽曲だと想うんですよね、こういうスタイルになってしまった限り。
エボラの醍醐味はドラム、ベース、ギターの一糸乱れぬユニゾンプレイでのビート感なんですが、それでも一度聞いたら忘れられないフレージングづくり、メロディづくりはあると想うんです。

エボラの雰囲気が都会派かどうかは別にしてw やっている音は都会での多様性のなかでこそ、そういうファンが居るところでこそ生きる音楽であって、そういう意味では完全アウェイでのコンサートとなりました。
(これもタイの面白さ、音楽エンタとの独特の距離感と理解していただければ。慣れてしまうと新鮮味は確実に薄れますw)

2009年12月30日(水)23:20-24:20 チェンマイ冬祭り2010特設ステージ

3会場全景