空港閉鎖でチェンマイでの開催が延期されたアセアン会議、
ASEAN会議の開催場所はバンコク都内に
 サーティット首相府相は、アピシット首相、ガシット外務相との東南アジア諸国連合(ASEAN)会議開催都市について会議後、来年2月中旬頃にバンコク都内で開催する方針であることを明らかにした。現在まだ開催場は決定していないが、IMPACTムアントンターニー、シリキット・コンベンション・センター、セントラル・タラグランドホテルの3箇所に絞っているという。 タイランド通信より

元々バンコクで「政情不安から」チェンマイに移転されて、結局もとのさやに納まる…再開されるのは喜ばしいことだと想いますが。ハイシーズンのチェンマイのカンフル剤になると期待されていただけに。

で、昨晩のSUZUKI CUP、とんでもない試合をしてくれたものです…
タイのホームで行われた第1戦は1-2で大方の予想を覆し、ベトナムが勝利しました。
いやあとんでもない試合をしてくれました、タイランド。
走らない、パススピードは遅い、フォローしない、パスの出しどころがなくなる…
一方、ベトナムは殆どフットサル。守りを堅め、スペースを与えない。必ず小さな三角形を作ってパスを小さく回し裏のスペースにダイレクトで出して、あとは運動量を生かした、特攻隊のようなショルダータックルでカウンター攻撃。完全に"当たり負け"してましたタイランド。
ある意味タイ人VSベトナム人気質対決のような気もしました。試合は日本対北朝鮮みたいな、レベルの問題はともかく。

決定的に呆れたのはタイの9番FWがラッキーなゴールを決めた時にボールも取りに行かず変な踊りしてたこと。
思えば1993年ドーハ最終予選、ゴン中山がイラン戦でゴールを決めたあと自分でボールを取りに行ったあの姿、日本中が感動しましたね。あれがFootballだと。まあタイ人がそうなのか、タイのFootball気質がそうなのかは知りませんが象徴的なシーン、というかおもっきり腹立ちました。
そのあとのオフサイド判定にも執拗に抗議、客席からモノが投げ込まれ…やる方も見る方もまだその程度かよ、と。

予想どおり、あのオフサイド判定はタイのスポーツニュースで執拗に取り上げられており、「その前のていたらくでホームで2点取られていること」を問題としようとしません。3点目を取り損なったベトナムの甘さに感謝すべきでしょう、タイは。
日本代表も良く指摘されますが、大一番での精神的な弱さを露呈してしまったところも。「タイでも本当のハングリー精神のある選手はムエタイにいってしまう…」とはサッカー評論家後藤健生さんの言葉ですが、そんなことも思い浮かべてしまいました。あれでは(東南アジアのトップをうろちょろすることはできても)アジアの一角に出て行けない、タイランド。

息の根を止められなかったベトナムの好意?に甘え、戦闘スピリットの問題はともかく、それでもタイがベトナムよりも実力的には上、と判断しますので、そこそこ期待して2nd Legをチェックしたいと思います。
ただ、ハノイのミーディンスタジアムの熱狂度はタイのそれをはるかに凌ぎます。そんな異様な状況の中、タイが普段の実力をどれだけだせるか?
普通にいつもの速いパスサッカーしてくれたら。選手交代など監督の手腕も問われる。
負けたらタイに戻って来るな??(タイは2-0以上での勝利が必要です)。