2008年2月の時点ではまだ大部分が工事中だった運河沿いのチェンマイ-ハンドンバイパス。
ボクは勝手にバーンロムサイ通りと名付けているのですが、このバイパス道路の完成で、同所にはチェンマイ市内からはもちろんドイインタノン、ハンドンといった市南西部からも簡単に行けるようになりました。
チェンマイ西部を南北に横断する運河沿いの道はナイトサファリやチェンマイ花博ですっかり一般的な道路となり、今回これが南東方面へ延長され完成しました(工事速かった!)。サムンの山からチェンマイに下り、運河に出たところを右折、南下していくと、ちょうどチェンマイ市内を迂回していく20キロあまりのコース。これが国道108号、場所で言えばちょうどハンドンとサンパトンの間に出て行きます。
直接的にこのバイパスの恩恵を受ける人は数としては少ないでしょうが、今後この道路沿いの開発が進めば(特に住宅やリゾート地として)、このバイパスの価値はより大きくなるかと。
チェンマイ市内を避けてジョムトーン、ドイインタノン、あるいはメーサリアン方面に行く場合の大きな選択肢ができました。
たとえばチェンマイ市内の人でも運河沿い、ニマンヘミン通りなどから108号にでるなら運河沿いをただ一直線に走るだけで、チェンマイ市内の渋滞はもちろん、対向車線になって窮屈なハンドンの中心街を文字通りパスして108号に出られる訳ですから、時間の短縮につながります。距離的には数キロ周り道にはなりますが、もともと圧倒的に交通量が少ない上に信号も皆無、ひたすらアクセルを踏み続けるも良し、のんびりとチェンマイ郊外の自然を楽しむのも良し。他の車を気にすることなくスイスイと移動できる快感はナニモノにも変えがたいです。

チェンマイ-ハンドンバイパスが完成

写真は全面開通したこのバイパスから見たドイステープです。
「えっ?ドイステープってこんな形だったんだ!?」
そうなんです、バイクで数十分走るだけでこの広々とした自然、これがチェンマイの魅力なのです。
もうチェンマイ中心部、特にお堀近辺は飽和状態。排気ガスや騒音問題も含め、顔をしかめる外国人観光客も少なくないでしょう。正直ボクも今回の訪問でそういう想いを強くしました。これではいずれチェンマイから人が逃げていってしまいます。

自然に囲まれたチェンマイ、もっと郊外に目を向けた広い視野での開発の必要性がありますね。そんな意味でもこのチェンマイ-ハンドンバイパスの開通はその方向性の一助になってくれることを願ってやみません。

ちょっとしたプチツーリングでしたが、気持ちよかったです!