本来なら映画を見てからイロイロ書くべきなんでしょうが……タイ好き、映画好きとしてはあまりにも対照的な2作品でイロイロ書いてみたくもなります。
ぶっちゃけ、現段階であなたはどちらが観たいですか? みたいな。
この映画(闇の子供たち)がタイのフィルムフェスティバルに出品されると聞いた東京のタイ大使館のお役人が、日本で実際に観て内容をチェックし、「虐待や児童売春、人身売買、臓器売買などを描いていて、タイのイメージを傷つける」と判断、主催者側に圧力かけたらしいです。梁石日(ヤン・ソギル)+崔洋一の「血と骨」は単純におもしろかったけど、こちらは元々あまり観る気もしなかったような……。(皿井タレー/メイドインタイランドβ)

おおむね皿井氏のコメントに同調です。こういうダークな話題でタイと結びつける、というのは一昔前のイメージのようにも。元々タイにはミャンマー、カンボジア、ラオスといった周辺国から多くの人々が(勝手に)入って来ていますし、それがタイだけとは……(むろんそれでこの映画やこの映画の描く世界を否定するつもりは一切ありませんが)。日本では既に公開中で「観るに耐えない場面も」との指摘もありつつ、映画としての評価は非常に高い様です。

一方の「七夜待」、なんか恥ずかしくなる程の爽快感でw、でもハセキョーのタンクトップ姿は「(タイにおいては)露出・刺激強過ぎ、無防備過ぎる」という印象を受けたり、「やっぱり白人男かよ(単なる嫉妬心)」みたいな所もありつつw
でもタイマッサージと「現代の悩める日本人女性」っていうのはストレートな結びつきがあって、やっぱり映画は女の子に人気ないとね、これは興行的にキツいことは事実ですから。
そこにリアルがあるのか、あくまでタイの「イメージの類型」を見せつけられるだけなのか。そのへんが評価の分かれ道でしょうか。どちらかというと"雰囲気派"の河瀬監督の具体的なドラマ性への挑戦、腕の見せ所でしょう。
(どうなんだろう、ボクはどちらもタイでVCDかDVDで観ることになるのだろうか)。

「七夜待」奈良での特別試写会を開催(女性限定)監督 河瀬直美×主演 長谷川京子さん"キレイになるトーク"付
いいっスねえ、このイベント試写会。でも女性限定なんて逆差別じゃない?!(ちなみに河瀬監督は奈良県出身です)。

映画「七夜待 ななよまち」公式サイト

http://www.nanayomachi.com/