ご存知のようにインドシナ3カ国(ベトナム、ラオス、カンボジア)では多くの場面でUSドルが通用します。日本円からも無論両替できますが、効用ということを考えればUSドル、それも1ドルや5ドルの小額紙幣をあらかじめ持っていると便利です(100ドル紙幣などおつりがない、拒否される場所多々)。
カンボジアでのドルの通用度ではインドシナ3国で1番かと想います。町の食堂を初め殆どの場面で使用可能。市場のオバちゃんでもドルとリエルを束にして持ってます。ドルで払っておつり(小額)がリエルというのが、ごく普通の商店でも可能でしょう。小奇麗なスーパーや(主にガソリンスタンドに併設された)コンビニでは全てドル表示。レストランのメニューもドル表示のみというところが殆ど。
さらに今のリエルのレートが影響して、「両替をすると損」というヘンテコな状況を生んでいました。分岐点は1US=4,000リエル

市中での(おつりをくれる時の)計算ではこの切りの良いレートを使ってくれます。しかし実際のレートは2008年2月後半で3,970から3,990あたりで推移。こうなると店でドルのおつりをリエルでもらった方が得するのです。実際のレートが4,000リエルを超える状況になれば両替の意味も出てきますが。
ドルからカンボジアリエルへの両替
(写真/1ドルを3,980リエルに両替します、という表示。4,000を切ったこの場合両替すると損? 大量に換えればレートはよくなるかもしれませんが、そもそもリエルを大量に持つ意味など無いw)

面白い比較でラオス・キップとUSドルの関係。基本ラインはキリ良く1US=9,000キップで市中で計算してくれますが今の実際レートは9,300だったりする(無論変動してますが)。この場合、ラオスでは両替屋に行ってドルをキップに両替して払った方が良くなります。カンボジアも4,200あたりのレートになれば、ラオスのこのような解釈も当てはまりますが。

そんな「今現在のレートからくる問題」も相まって、プノンペンはドルさえ持っていればあえて両替する必要は無いという答えが出てくるでしょうか。
ラオスやベトナムではそこまでドルは幅を利かせていないと個人的には感じるだけに、カンボジアでのドル流通はかなり新鮮でした。