ある意味、今回のファットで最もお得感の高いライブでした。初めて実際に見るテンのギタープレイ、良かった!
タイ・オルタナ創世期にデビューし、人気を博したスマイルバッファロー。残念ながらバンドはその後分裂してしまいましたが、2004年にはギターのテンが才能溢れるソロアルバム「Ten Solo」を発表。
2005年には中心人物のテンとベースのディットが新バンド・スナイパーでアルバム発表するなど着実に音楽活動を重ねてきました。
今回のFATでのライブは丁度モダン・ドッグの裏の時間で集客的には難しい時間、おまけに何かの不都合でスケジュールも変更され、結局予定より1時間以上遅れた夜8時にライブスタート。本当にボクも見られたのが奇跡のよう。でも3年越しの願いがかなって本当にラッキー。この感覚はつい先日大阪タイフェスで初めてタイ・タナウットを観られた想いに通じます。

テン

サンバーストのレスポールをやや高めに構え、サポートのギタリストにワウ・カッティングなどリズムを担当させ、テンはここ一番のオブリやソロを存分に聞かせてくれます。
他のタイ・ロックアーティストとは違い、色も白く細面で、ナイーブな感覚でギターを鳴らしていく姿は実に新鮮。ギターの音色も歪みも薄く(暴力的でないw)スーッと伸びていく心地イイ音。テンは当然メインヴォーカルを担当したのですが、頻繁にギターの手元のボリュームやピックアップセレクターを変えて、その姿はまさにギタリストでしたね(足元のヴォリューム・ペダル使うのはロックじゃない!?・笑)

繊細なギター感覚を持ったテンは、セーク・ローソーやタイ・タナーウットとはまた一風違った「タイの歌えるギタリスト」、貴重な存在ですね。いや、好きだな、テンのギタープレイ。一番好きかもしれない……
ライブは4曲ほどであっけなく終了したのですが、今回はベースのディットに加え、キーボードも旧smileのメンバーで、これでドラムさえ戻ってくれば完全再結成という状況。
スマイル復活は正直あまり興味は無いですけどwテンのギタープレイを生で見られる機会が増えるのなら、ぜひ復活して欲しいな!!

於)2007年11月11日(日)インパクト・チャレンジャーホール stage4 20:00〜