シリー、2007年に復活す
silly_miniタイ最強のロックバンドとして頂点を極めたシリー・フールズの3年ぶりの新作は既に多くのT-POPファンがご存知のようにカリスマ・ヴォーカリストのトーが抜けた3人(下記写真)+新ヴォーカルという形でスタート。
その復活第一弾。限定版など少々姑息?な、しかしタイでは(むろん日本でも)ありがちなプロモーションを経て、無事タイ全土で発売された全国仕様通常版。おおむね好評を得ているこのAL、今回は曲数が少ないので全曲の印象をそれぞれレビュー!(2007年2月発売・全5曲22分・155バーツ)

silly3ninM-1 Stay Away
多分この曲の印象を一言で表すなら、ボクがこの世で一番(安易で)嫌いな音楽慣用句キャッチーということになるのでしょうか。
曲構成がAのあとに小さなブリッジがあって、いきなりBという。曲の印象は延々♪stay away from me...って歌ってる、それだけの歌というか……うーん……ラジオなどでは好んで掛けられるでしょうね。それが狙いでしょうからそれで良いのでしょうが。イントロのギターリフの後、「1,2,3,4」って掛け声で曲に入れば気持ち良いです。

M-2 21days
トー時代の代表曲キットゥンに似ているということで大ひんしゅく?を買っている1曲。ボクもiPodで並べて聴いたりしてますw
どうせなら曲間にキットゥンのサビでも歌えば「兄弟曲」あるいは「アンサーソング」みたいなノリに出来て面白いと想うのですが。歌詞の内容は良く似てるんじゃないでしょうか?

M-3 I've Gone Blind
アコースティックギターのストロークで始まる、このアルバムの中では最もダイナミックなアレンジが聞ける1曲。でもアコギで始まるってことはライブではクリック。ヘタしたら女性バックコーラスもLIVEでそのまま聴ける?? それ考えると白けるんですよね。
このアコギベースのアレンジ、Sillyでは結構あって、Liveでもそのときはシレッと「カラオケ」が場内に流れるのです。

M-4 This Road Is Mine
ボクの想うシリー節ってこのタイプです。
ギターの単音バッキングにディレイをかませてのフレージング(U2のギタリスト、エッジが好んで使いますね)。パワーコードの部分はいまどきの倍音たっぷりのヘヴィーでぶっとい歪みを効かせた音(ボクのギターにはそんないまどきのエフェクター無いので出せませんw)。
重めだけど疾走間のあるドラミング……このアルバムでは一番のお気に入り。

M-5 One Generation
最新ライブでも最後にやる曲。たしかに「ことの終わり」にはお似合いの1曲ですが、曲としての盛り上がりには少々欠け、流れてしまう感じ。

ボクのフェイバリットはM-4なのですが、これで思い出すのが、2年前のYAMAHAバイクのCMソング♪X-1。いま聴きなおしても「らしく」てカッコ良い曲なんです。
ググッたらしっかり今でもMP3公開されてました!
太っ腹、ヤマハ・タイランド!
これアルバム未発表曲ですから、読者の皆さん、この際しっかりキープしておきましょう!
X-1 COC 2005 (Silly Fools).MP3

参考記事:
ライブレポート(2007年1月30日 22:25-23:50 チェンマイ・ニマンヘミン通り・Warm Up Cafe)
シリーCDデザイン