February 01, 2007

Good-bye, Royal Flora Ratchaphruek 2006

チェンマイ花博、惜しまれ閉幕北タイ日本語情報誌CHAO・ちゃ〜おより)
昨日で3ヶ月の開期が終了。個人的には非常に感慨深いです
開幕前の下見から含めれば10回以上会場に足を運びました。9月のクーデター以来、ある種タイの混沌の中、始まったチェンマイ花博。異常な暑さ、「日本人が行っても楽しめない」、そんな風評を聞きながら、それにもましてタイ全国から集まった人々にボクは強いシンパシーを感じました。まぎれもなく彼らは庶民。タイを翻弄する為政者近辺ではない人々。
「40才だけど初めてチェンマイに来た。ばあさんも含めて家族全員でロットトゥーに乗って(中部・スパンブリー県)」
そんな人の話を直接聞くと花博がタイ人にとってどのようなものであったかヒシヒシ伝わってきます(例えばボクが大阪万博に行った時の想いなのかなあ? あまり記憶ないですけどw)、いずれにせよ、外国人がとやかく言うことではないと想ってます。
グッバイ、花博。
「花博とはいったい何であったのか?」 またそれをゆっくり振り返る時期が来るように想っています。

花博はタイ人によるタイ人のための祭典!(2006年12月執筆)

11月1日から1月31日までの3ヶ月間、北の古都・チェンマイではタイで初という国際園芸博覧会、いわゆる花博が開催されています。当初200万人の人出が予想されていましたが、開期3分の1経過で既に100万を突破。飲食店、トイレ、駐車場などの混雑が激しく、人気だった何度でも入場可能のマルチチケットの販売が中止される事態になっています。
この花博の正式名称はロイヤル・フローラ・ラーチャプルック2006。タイ全国民の敬愛を集めるプミポン国王在位60年と80歳の誕生日を祝う祭典でもあります。ラーチャプルックとはゴールデンシャワーという幸運の木のタイ語名で……などと通り一遍の説明はいいですかね? 皆さんが知りたいのは「で、実際どうなの、花博?」ってことでしょうから(笑)。

筆者はチェンマイ在住なので、この花博を工事の段階から見ていました。最初に見た6月頃は「意外と出来てるじゃない」。遅々として工事が進まなく非難ごうごうだったナイトサファリの惨状から比べれば……の印象でした。その次見たのが9月末。一転して「開幕に間に合う?」と心配モードに。でも同時期に鳴り物入りで開港したスワンナプーム・バンコク新国際空港だって言わばソフトオープン(一部工事中)でしたし、まあこんなものかな、と。つまり個人的な花博への期待・ハードルは最初から高く無かったわけです、実際のところは。

11月1日オープニングの日、タイ地上波11CHでは夕方からブチ抜きで現地より生放送。クレーンカメラを駆使し、艶やかなライトアップで開幕を盛り上げました。タイは表向きを着飾るという点なら日本を凌駕する実力を持っています(たとえばCMやCG制作などは得意ですね、タイ人)。
人の入りは順調でした。ただ最初の大きなニュースは花博通りの店子たちの抗議デモ。渋滞を避けるため主催者が会場への一般車の入場を禁止したので、観光客はバスに乗って店の前を素通りするだけ。この事態に怒った店子200名あまりが、会場への道路を封鎖して抗議の声を挙げたのです(そりゃ怒るの当然! 店子料を払って出店したのですから)。あとは会場内での飲食物が高い!という苦情。でもこの噂はあっという間に広まり、ちゃっかりタイ観光客も弁当持込で対応(そういえば愛知万博でも同じ騒動ありましたね)。ただ昼間の日差しが強く、食べ物が痛むので食中毒などの症状を訴える人も少なくないとか。

では、筆者的な花博の見所と言えば? 
日本庭園など20カ国から出店された国際野外庭園? 
ランナー建築の威風堂々としたロイヤルパビリオンで国王の偉業に触れる? 

それは表向きの見所。
博覧会と言えばもう日本人はエレクトロニクスや最新テクノロジーを駆使したものを想像してしまいますし、その点では、もうここにあるのは花や植物、ひたすら広がる緑だけなのです。逆に言えば、それ以上何が必要? タイの人たちは花博会場を巨大な写真撮影セットに見立てて、会場内、至る所で記念写真に興じています。「スワイ(きれい)」を連発して、ひたすら記念写真を撮りまくる、撮られまくる。タイ人は写真大好き。日本人みたいに猫も杓子もピースサインとは違います。身体はネジるわ、芝生に横になってみるわ、ポーズの取り方が大胆! 全員モデル気取り! それが心底楽しそうなんです。

それを見てるだけで幸せ、お腹一杯になるのです。
チェンマイ花博は「国際」博なんでしょうけど、あくまでもタイの人たちが全国からやって来て楽しんでいるもの。「それのどこが悪い!」って感じです!(誰に怒ってる? 笑)。

タイの「今」を見に、この花博へ是非おいで下さい。
1日券は大人200バーツ(600円)。空港近くのエアポートプラザからがチケット購入や会場アクセスでも便利。夕方から閉園20時までが一番過ごし易い時間で、光のパレードやライトアップされた噴水ショーなどあり。1月13日から17日まではJAPANウィークと題して日本の伝統芸能などが披露されます。

最後に花博の呼び名ですがラーチャプルックと言っても殆ど通じません。タイ人の間で呼ばれているプーッ・スワン・ローク(植物・公園・世界という意味)と帰りに言えるようになれば、あなたも立派な「花博通」です!
  (2006年12月・執筆 匠武士 Takumi Takeshi タイ・サブカル愛好家)
初出稿 GPAバンコク・アジアセンターNews letter 

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