2006年05月20日

Ultimate Collection(Thee Chaiyadej)

ティーチャイ100BESTモノの氾濫はもうタイでは日常事。BakeryもSONY BMGに吸収されてからやたらと出ているような。きちんとアーティストに還元されているのでしょうか? 事後承諾? 本来ベストはアーティストにとって出るべき時に出す、大事な位置づけの作品なのですが。とはいえ、初めて聞くアーティストの取っ掛かりにはこういうベストものは大いに役立つことも事実だったりします。
そんなわけでCD未購入だったThee ChaiyadejのUltimateなベストを。過去4枚のAL(Story,After Brake,Past,Why)からCD1枚に目一杯詰めた全16曲(2006年5月発売)。

まず、CDのライナーノーツに資料的なモノを期待したのですがこれが全くの外れ! 3つ折のペラ紙1枚、写真も歌詞もいっさい無し。ジャケだってAfter Brakeのを加工しただけの手抜き。やられましたね……。M-4ラック(love)がモノラルで音質も極端に悪いのですが、これはこの曲の歴史的価値を鑑みての選曲なのでしょうか? 仮にそうであれば、冒頭かラストに配置するなど工夫が必要かと。まったく商品としての価値を疑う内容w。

さて、肝心の16曲、とても4枚のALから集めたとは思えない整合性。つまり変わらぬ音楽性。M-16を除いて全てがスローテンポ。アレンジも徹底的に統一されていて、彼自身の繊細なトーンの生ギターを核に生ピアノとPad系(ストリングス、シンセのふぁーっとバックに広がる音ですね)、そこに生ギターのSOLOやドラムのリムショットなどが加わる構成。正直聞き続けるには似通ったアレンジで、辛い(決定的なのはベース音が無いからか!)。
でも「ロックなんてうるさくてイヤ!」みたいな方にはしっくりフィットすると想います。
Thee Chaiyadejに関しては、2004年12月バンコク・ラチャマンガラスタジアムで行われたBakery設立10周年ビッグコンサートB DAYのDVDで初めて観ました。美しい旋律が淡々と退屈に(失礼!)続くコンサート内でも独特の世界を魅せていました。
その彼の魅力はもうその歌声、これに尽きます。これに言葉が分かればもっと彼の世界に浸れるのでしょう。一度で聞けば分かる声、そういうのが本当にタイポップは少ないですから、貴重な存在かと想います。また、Bakeryではシンガーというよりソングライターとしての位置づけが大きいのかもしれません(資料不足でごめんなさい)。

全編メジャー7thコード、洒落た夜に気分を出して、バンコクの夜景でも眺めながら聴いて下さい。
taideomou at 02:00 │Comments(0)TrackBack(0)
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