
そんなわけでCD未購入だったThee ChaiyadejのUltimateなベストを。過去4枚のAL(Story,After Brake,Past,Why)からCD1枚に目一杯詰めた全16曲(2006年5月発売)。
まず、CDのライナーノーツに資料的なモノを期待したのですがこれが全くの外れ! 3つ折のペラ紙1枚、写真も歌詞もいっさい無し。ジャケだってAfter Brakeのを加工しただけの手抜き。やられましたね……。M-4ラック(love)がモノラルで音質も極端に悪いのですが、これはこの曲の歴史的価値を鑑みての選曲なのでしょうか? 仮にそうであれば、冒頭かラストに配置するなど工夫が必要かと。まったく商品としての価値を疑う内容w。
さて、肝心の16曲、とても4枚のALから集めたとは思えない整合性。つまり変わらぬ音楽性。M-16を除いて全てがスローテンポ。アレンジも徹底的に統一されていて、彼自身の繊細なトーンの生ギターを核に生ピアノとPad系(ストリングス、シンセのふぁーっとバックに広がる音ですね)、そこに生ギターのSOLOやドラムのリムショットなどが加わる構成。正直聞き続けるには似通ったアレンジで、辛い(決定的なのはベース音が無いからか!)。
でも「ロックなんてうるさくてイヤ!」みたいな方にはしっくりフィットすると想います。
Thee Chaiyadejに関しては、2004年12月バンコク・ラチャマンガラスタジアムで行われたBakery設立10周年ビッグコンサートB DAYのDVDで初めて観ました。美しい旋律が淡々と退屈に(失礼!)続くコンサート内でも独特の世界を魅せていました。
その彼の魅力はもうその歌声、これに尽きます。これに言葉が分かればもっと彼の世界に浸れるのでしょう。一度で聞けば分かる声、そういうのが本当にタイポップは少ないですから、貴重な存在かと想います。また、Bakeryではシンガーというよりソングライターとしての位置づけが大きいのかもしれません(資料不足でごめんなさい)。
全編メジャー7thコード、洒落た夜に気分を出して、バンコクの夜景でも眺めながら聴いて下さい。
Comment
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。