まずはsony musicのPeach Band
チューニング狂ってんじゃない?って思わせる情けないブラスセクションで彼女たち?の最も有名なバラードナンバーを(2003年発表ALより)。この1st、仕事で何度も聞いたことがありまして何気に詳しいのです(笑)。
このバンド簡単に言えばタイのエヴリリトルシングみたいなモノかと。Voの女の子、初めて見ましたけどとっても濃い顔立ち、これは目立つ存在ですね。1コーラスで終わったら、いきなりEギターの16ビートカッティングからGroovyなFunkナンバーを披露。コード進行も微妙に凝っていて、ちょっとタイの凡庸な歌謡ファンにはついて来られないですね、なんたって16ビートですからね。間奏ではブリブリ黒っぽいベースソロが披露、曲が終わってからの拍手を聞いてもタイのお子様たちの動揺がはっきり読み取れます(笑)。
バック編成はドラム(クリック聞きでデカメのヘッドホンしてます)、ベース、Key、ギターの4リズムにサックス、トランペットなどブラスが立ち代り数名。キーボードが正式メンバーなんですね。女Vo&男Keyって、小室哲哉とケイコ(GLOVE)、小林武史とチャラみたいなものでしょうか。でもKeyのフレージングはセンスありました。
peachband4曲目に八分の六拍子(俗に言うハチロク)のEverytime you go away(Paul Young,ホール&オーツ)タイプの曲やったんですが、(欧米・日本ならまだしも)タイで聞くとすごく新鮮! このヘンは男性Keyのセンスなのでしょう。Newアルバムall over again聞いてみることにしてみましょう。

続いてCrescendo
ボクがこのバンドを注目していることはご存知だと想いますが(笑)あの伝説のバンドPauseの遺志を引き継ぐようなセンスの高さ、演奏力、ヴォーカルBeはちょいと好みの分かれるところ? 黄色い声援も出ていい感じでスタート。タイのアマチュアバンドコンテストでCrescendoの曲やるバンド結構居るし、想った以上に人気あるのかも。サポートでKeyを入れて6人編成。やっぱりカッコいいわ、このバンド。Funkやってこれだけサマになるのはタイでは稀少。楽曲がカッコいいからあまりクリックも気にならない。1曲目Every Bodyの間奏ではギターChamp&ベースNorの生々しいソロ掛け合いも。ここのギター、若いのになかなかセンスあるんですよ。ロックだけじゃなくソウルっぽいニュアンスも良く出してるし、Black Music好きなんでしょうね。
CM明けで演奏するのも最新2nd ALSecond ChanceからM-11ディンデーン……、この曲の間奏のギターソロすごく良いですよ、AL聞いてください。ラストに1stからムーディなナンバー(M-5)。もっとファンクでヘヴィーなナンバー持っているのにやはりバラード中心のセットリスト。このへんもPauseに似てる気もしますが、個人的にはもっとガンガン16ビートやって欲しいです。彼らにしかできないのですから。

というわけで充実の2組、さすが7Cコンサート、為になります。