FATフェスを振り返って・その1
FAT看板

気づけば1週間前の出来事になってしまいました。、LINK先であるこちらこちらにはもうレポートが。さてボクは何から書けば良いのか、総論か各論か、やっぱりバンド単位でいきましょう! 全てを振り返ってのBEST ACT……ボクが「PATTAYAフェスで得たタイ野外フェスでの教訓」で書いたお目当てだけでなく、初めて観る(聞く)BANDとの出会いもフェスならではの醍醐味。その項目にドンピシャだったのはまさにこのバンドということで。

the observatory
今回唯一、日本、タイ以外での参加、fromシンガポール。曲間のMCで知ったのですが今年3月のPattaya International Music Festival 2005にも出ていて(ボクはノーチェック)、そしてつい先日東京で開かれたTokyo Asia Music Marketにも参加していました。残念ながらエンドルフィンやABノーマルとは別の日でしたが、日本のファンの「クールでサイケ!」なんてブログのコメントも見つけました。
ジ・オブザバトリーのCDデビューは2004年3月。中華系、マレー系、インド系らの多人種6人組のバンド、Vo&G,G,B,D,Key,progの編成ですが途中でbassが交替したり、Gに持ち替えたりと楽器構成は変幻自在。いま会場で手に入れた彼らの2ndアルバムBLANK WALLS(タイUniversalから発売)を聞きながら書いてますが、LIVEの鮮烈なイメージ、それも「」のイメージが蘇って来ます。現在のPV、MTV時代には少々ハンデのあるヴィジュアルですが、その「音」に関しては密度の濃さ、シャープさはFESで群を抜いてました。LIVEでもまさに観客は「息を呑んで」聞き入っている感じ(ボクもその一人)、曲が終わるたびに「ワー!」じゃなくて、一呼吸置いて「……オオ〜ッ」て歓声が湧き上がる。聴衆を純粋に「音」だけで引き込んでいる証拠ですね。ボクはダンスやスポーツをしに音楽FESに来てるわけじゃないので、こういうバンドとの出会いには正直心が震えます。
observatory

歌詞は全曲英語、Voのつぶやくような、それでもしっかりとニュアンスの伝わる声、様々なSE(効果音)が飛び交い、プログレのようなベースのフレージング、ミニマムな音が絡み合い、そこにドラムのスネアが切り込む!(Drummer、FESで一番良かったなあ) 嵐のような、それでいて繊細な楽曲群……このバンドに匹敵する肌触りのタイのバンドを探すのは難しいでしょう。あえていえばPRU、MODERNDOGクラスでしょうか(モダンドッグの3rd/Love me,love my lifeは雰囲気近いかもしれない)。
参考になる記事も見つけました。彼らの公式ホームページもあります。興味のある方は是非。日本でも購入できるのでは?
なお1st、2ndともタイUniversalから399Bで発売中。地元シンガポールで彼らのLIVEも観てみたいなあ……。

ベストアクトといえばこの方の活躍も鮮烈、でした。タイ人に囲まれて(時には音楽と関係の無い)繋ぎのMCを見事にこなし、ギャグも連発(タイ人に大うけ)。そのタイ語学力と明るいパーソナリティ、タイに慣れない日本人バンドのコーディネーター役も引き受る八面六臂の活躍に、文句なく今回のFAT、日本人ベストアクト賞を。
鈴木良太氏