国境に群がる『吹っかけ軍団』をかき分けたものの……
今朝のチェンマイは爽やか、結局2泊したラオス・ヴィエンチャンでも連日良い天気でした。
Laosbusturチェンマイ行きのVIPバス(890B)に乗るつもりが、旅行会社の「full」という無常の一言で状況一転、記憶も気分も熱いうちに16時間に及ぶバス移動をしたためておきます。オチもしっかりございます。(写真・ヴィエンチャンのバスターミナル)

最初に言いたいのが国境各所に群がる「客引き軍団」のうるさいこと! これが幾重にもワナを張っていて、その応対だけでとても疲れました。でも奴らの言いなりにはなりたくない、コレ個人の性格の問題。ネット上で調べた「一般タイ人が利用するルート」を決行しようとするボクの前にことごとく「何処行くんだ」と割り込んでくる奴ら。ボルなら他の客にしてよ! ボクはそういう客なんだから。
さて、ノーンカーイ-ヴィエンチャンのいわゆる友好橋の国境は、その国境ゲートまでいずれも距離があります。ノーンカーイなら町の西郊外でゲートまで4〜5Km、ヴィエンチャンは国境の町ターナレーンとは25Kmも離れていてトゥクトゥクでおよそ1時間の距離です。これが面倒な元凶かと(その点メーサイなどは国境の町=国境ゲートであり非常に便利、メーサイは偉大な国境だ!)。
タイ人・ラオ人なら問題なくそれぞれ100B、30Bほどでゲートまで移動できるものの、これが外国人となると途端に至難の業。軍団に囲まれ交渉をする過程で疲れるし、状況の有利さから絶対に運転手たちは金額を下げない。かと言って、諦めて、そんなヤツらのいい値で連れて行かれるのも屈辱的(この辺は個人の考えようかと、ボクはそんなヤツなので)。
これらの『吹っかけ軍団』を避ける、もっともスマートで良い方法はノーンカーイ-ヴィエンチャン、あるいはウドンターニー-ヴィエンチャンで走っているThai-Laos International Busの利用だと想います。ちなみにノーンカーイ→ヴィエンチャンで7:30、10:30、15:00、18:00と1日4本、めっちゃ少ないですが乗れれば絶対に楽(値段も30Bとの表記)。この本数の少なさ、なにかあの『吹っかけ軍団』と関連しているようにも。だってこの「国際バス」が増えれば確実に彼らの職は無くなるのですから、もっともあんなのサービスじゃないからとっとと駆逐されてもらって結構ですけど。

前置き長くスイマセン。
ではボクの(予定外)ラオス→タイ国境越え旅程を。
ヴィエンチャンの有名な市場・タラートサオの東にあるバスターミナルで国際バス乗車を狙うも、この「軍団攻撃」に合い、仕方なく120バーツでトゥクトゥク、50分くらいで国境到着。
ラオスゲート(写真・ラオス側国境、この右手に免税店アリ)
Duty Free Shopで日本製マイルドセブン(一箱130円!)を購入、ここまでは良かった。
ラオス出国は簡単も、待合所にはもちろん「軍団」待ち伏せ。「ウドンまで?」とか聞いてくる(でもここでウドン行きを選択するのもテ? どうせ500バーツとか言って来るでしょうけど)。無視して10バーツのシャトルバスで友好橋を渡る。タイのゲートに到着し入国手続きはじつに簡単。でも通り抜けると、毎度の「軍団」がお待ちい! 行きは50Bでやって来た道のりを100Bと言う。ここではタイ人女性も「高い」と言ってトゥクトゥクに乗るのを拒む。10分ほどで無料バスが来る。ほんの数分のって連れて行かれたのが、ロットトゥー(ワゴン型)バスターミナル。ここにも軍団が(これで4度目!)。かなりしつこくまとわり付かれ、直感でやって来たバスに飛び乗るも手元の切符には「ターナレーン」とのタイ語。まずい、そう、やって来た道を逆戻り。再び、タイ国境ゲートで降りて「軍団」を遠巻きに眺める。辺りを見渡すと駐車場に数台のトゥクトゥク。近寄って交渉、50バーツでノーンカーイのバスターミナルへ。これだけ苦労してまだノーンカーイ!
ノーンカーイから乗ったバスはチャイヤープーム行き。なぜウドン行きではないか? これはウドンには3つのバスターミナルがあり、チェンマイ行きはウドン郊外西にあり、ここノーンカーイから行くバスが着くターミナルは北にあるのです(コラートなども市内と郊外にバスターミナルが分かれてたりする)。ノーンカーイの受付のオバちゃんは親切で、このチャーヤープーム行きに乗ってChum Phaeで乗り換えろ、という。確かに地図にあります、Chum Phae。
ノーンカーイ11時発のバスはノン・ブア・ラムプーを経由して4時間でChum Phaeへ、ここですぐ目の前に待機していたコーンケン-チェンマイ便のバスへ乗り換え、即出発! 
15時に出発したこのバスはLom sak経由で19:00ピサヌローク、20:30ウタラディット、23:00ランパーンと小休止しながら、深夜0:30予定より少し早くチェンマイに到着。
ヴィエンチャンを出て既に16時間。国境に群がる『吹っかけ軍団』をかき分け、疲弊しながらなんとかわが町にたどり着いた! しかし!深夜のチェンマイのバスターミナルには大嫌いな割高トゥクトゥクの兄ちゃんのみ。「100?」「だめ、150!」重い荷物を持って表通りの流しを拾う気力はボクには既になく、最後の最後に地元チェンマイの「吹っかけ屋」に白旗。
いままでのつっぱりはナンだったのか。
自分の計算の甘さに気分も害し、ドッと疲れも出たVientiane→Chiangmai大移動
人生、日々これ勉強、です。